『BM0 残酷な夜に彼女の叫びは誰にも聞こえない。』は、2003年にWIN用としてrougeから発売されました。
ココノツさん最後のシリアス系ですね。
<感想>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
1作出るたびにブランドが替わっているので混乱しがちですが、ココノツさんが作った作品としては本作が4作目になりますね。
『Blow』の狂気に惹かれ、その後も追いかけていたのもあって、それで今作も購入に至りました。
もっとも、これまでは原画がぶるべらさんだったのですが、本作ではみんめいさんに代わっています。
『Blow』の頃のぶるべらさんの絵が好きだった者としては、これはちょっと残念でしたね。
一時期、デッサンが崩れていたものの、『CODA』では戻ってきていただけに、ぶるべらさんの絵で見てみたかったものです。
ただ、そういう個人的な思い入れを除けば、みんめいさんの絵も雰囲気が良く出ていましたし、少なくとも本作には合っていて、ハードな陵辱系としてはわりと良かったように思います。
ストーリーは狂気や輪姦を扱ったもので、ライターのココノツさんがこれまでにも扱ってきた分野です。
得意分野といえば得意分野のはずなのですが、正直に言うと本作はイマイチでした。
後味が悪いという意味では従来の作品と同様なのですが、とにかく全ての面で出来が悪かったです。
致命的にここがというよりも、全体的にこれまでの作品を劣化させたような感じなんですよね。
ココノツさん関連の作品に手を出してみたい人は、まず『Blow』からやってみるのが良いでしょう。
そこでファンになった人は本作も気になるでしょうが、単純に出来の良い作品を求めるならば、本作はプレイする必要はないと思います。
ただ、『Blow』とかで出てきたヒロインが、ちょろっとですが本作にも出てくるんですよね。
そうなると『Blow』や『Portrait』のファンは、やってみる価値もあるかもしれません。
もっとも、過去作を知っている人ほど鬱になりますし、それ以上に腹立たしい気持ちになるので、
知らない方が幸せな気がしますけれど・・・
というか、私は否定された気分になって嫌気がさしましたし、今となっては、本作はプレイしない方が良かったとすら思っています。
とはいえ、いずれにしろ、あくまでも『Blow』や『Portrait』をやった後の話です。
ですので、プレイするにしても優先順位は低くなるでしょう。
ここまで4作品追いかけてきたライターではありましたが、作品ごとに劣化していった印象しかなく、本作はついに見限ることとなった作品でした。
デビュー作の頃は非常に期待が持てただけに、かなり残念でしたね。
ランク:D-(凡作)

Last Updated on 2025-06-02 by katan
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