『Blind Games』は1996年にPC98用として、メイビーソフトから発売されました。
林家志弦さんが原画を担当しており、キャラは良かったですね。
<感想>
本作の舞台となる時代は第1時世界大戦後、そして豪華客船の中です。
それに加えてスパイ事件に巻き込まれるアダルトサスペンスとなると、いやがおうにも期待したくなるってものです。
・・・まぁ、今にしてみれば『黄金の羅針盤』のようなのを夢見てたんですね。
しかしリバーヒルの名作を、メイビーソフトに求めたのが駄目だったのでしょうね。
本作も、テキストは悪くないので普通には楽しめたのですが、事件までが長く事件後が短いという変なバランスもあって、サスペンスとしては弱かったですね。
人に面白いかと聞かれたら、ちょっと勧めるのを躊躇しちゃうかもしれません。
ゲームジャンルはコマンド選択式ADVになります。
こちらもオーソドックスな作りであり、特筆すべき点もありません。
ただ、これは私が購入を決めた理由でもあるのですが、本作の最大の魅力はグラフィックであり、原画である林家志弦さんの描くキャラはやっぱり良かったです。
妖艶な美女も案外アダルトゲームでは貴重なものですし、逆に局部もろ出しのロリもいました。
特に秀逸なのはメインヒロインで、男装の麗人というのが妙にツボに来たものです。
キャラの設定が、ことごとく上手いんですよ。
<評価>
そういうこともあって、私はわりとたのしめたかと思います。
操作性の難もあるので総合的にはギリギリの佳作と判断しましたが、評価以上には好きかもしれませんね。
もっとも、ポイントのほとんどはキャラによるものです。
ストーリー的にはお世辞にも面白いとは言えないですしね。
そのため、私と同じようなツボを持っている人は楽しめるとは思いますが、そうでない人にはオススメできないってところでしょうかね。
ランク:C-(佳作)
Last Updated on 2024-11-11 by katan
コメント