罵倒 リアルサモナー

2003

『罵倒~リアルサモナー~』は2003年にWIN用として、Signから発売されました。

ヒロインに罵倒されることを楽しむという、マゾ向けの作品でしたね。

<概要>

ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

あらすじ・・・
どういうわけか主人公は、快感(?)を得ると‘物の怪’を召喚してしまうという能力をそなえている。
しかも驚いたことに、その‘物の怪’は、召喚されると依頼者の‘願いごと’を叶えるという、とんでもない能力を持っていた。
つまり、主人公に言い寄ってくる女性は‘物の怪’の力を求めているだけ。
主人公が好きだったわけではないのだ。

それを疎ましく思った主人公は上京する。ここなら主人公の力を知るものはいない。
そこで主人公は忌々しい‘物の怪’の力を封印し、誰にも知られないように新しい生活を送り始めた。

主人公は就職活動をしながら、花屋でアルバイトしている。
朝は遅刻して店長の『篠山井子』に怒られ、接客の悪さに常連客の教師『宮崎桜』に怒られ、アルバイトで配達中、駐禁を切られて婦人警官『水戸静佳』に怒られる。面接した会社の社長『澁澤操』にも、企画書を見せて怒られる。
アルバイトの『三島菜』に慰めてもらうが、主人公は屈折した青春時代をおくっていたせいか、女の人に怒られ責められることに快感を覚えていた。

そんなある日、昔つき合っていた、『関本雅』が主人公を訪ねて上京してきた。雅は主人公の力を知っている。
その時を境に、主人公の周りの女の人たちが、だんだんエッチになったような気がする。まさか、主人公の能力のことを知ってしまったのだろうか?

<感想>

本作は、タイトルどおり、ヒロインに罵倒されるのを楽しむ、Mな男性向けのゲームとなっています。

考えてみると、主人公が虐げられる系統のゲームも、昔から少しではありますが一応あることはあるんですよね。
基本的に私にM属性がなかったために、あまり意識してプレイすることがなかっただけで。

とはいえ、その数少ないM向けゲームの中でも、本作ほど表から堂々とコンセプトを打ち出したゲームとなると、その数はかなり限られてくるのではないでしょうか。

さて、本作はコンセプトがコンセプトなだけに、発売当時は結構話題になったわけでして。
その評判をきいて、一体どれだけ濃いのかと思ってプレイしたのですが、これが意外と普通だったんですね。
実際にプレイしてみると、思ったより罵倒分が少ないので、少し物足りないというか、ブレを感じちゃいましたから。

とは言え、これでMに目覚めましたって人も、それなりにいたんじゃないでしょうか?
真性のMには物足りないかもしれませんが、馴染みの無い人にきっかけを作るには十分だったでしょうから。

OPも個性的でやはり話題になりましたし、注目を浴びる要素は一杯あったわけでして。
それだけに、もう少し作りこんでいれば、後世に名を残す名作にもなりえたでしょうね。
そう考えると、かなり勿体無かったですね。

<評価>

基本は馬鹿ゲー路線で、いろいろ物足りない面も多かったのですが、記憶に残りやすいネタも提供してくれたゲームでもありましたね。
そのため、総合では佳作ってところでしょうか。

M向けゲームの人気の火付け役的なゲームでもありますし、属性の合う人は一度はやってみる価値のある作品かと思いますね。

ランク:C(佳作)

DL版
罵倒~リアルサモナー~

Last Updated on 2025-05-07 by katan

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