『AMBITIOUS MISSION』は2022年にWIN用として、SAGA PLANETSから発売されました。
サガプラで、さかき傘氏がシナリオということで、事前の不安が的中してしまった感じですね。
<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
あらすじ・・・沙幌市――。
その街にはひとつの言い伝えがあった。
『アンビシャス』と呼ばれるその12の星全てを手にした者は、あらゆる野心を叶えられるという……。
そしてそれを追い求めるものが一人、今宵も沙幌の街に姿を現す――。
『予告状 今宵、この街の綺麗な星空をちょうだいします 怪盗ミスアルテ 』
怪盗ミスアルテの犯行現場に、たまたま居合わせた主人公『根津御影』。
ひょんなことからその正体を、クラスのお嬢様『有瀬かぐや』だと見抜いてしまう。
「周りの人にバレてしまう可能性は少しでも排除しないといけない。
だから――盗んでみせるわ。私があなたのハートとため息をね」
正体がバレたくないかぐやは、
自らの野心を叶えるため作った怪盗部に御影を引き込もうとするが、なかなかうまくいかない。
そんな時、御影の生まれ育った『孤児院』が窮地に陥る。
そこに現れたミスアルテは、隠されていた『真実』を暴き、孤児院をいとも簡単に守ってみせた。優雅に、そして華やかに。
「泥棒とはちがうっていうのか?」「ええ、見る人のハートを盗み。
そして、みんなのため息を盗む。それが怪盗よ」
御影のハートとため息は、ミスアルテに見事に奪われてしまったのだった。
「わかった。俺も手を貸そう。あんたの『野望』とやらに」
『怪盗ミスアルテ』と『怪盗ミッドナイト』
ふたりの怪盗が手を組んだその時、沙幌の夜に覆い隠された『真実』をめぐる舞台の幕が上がる――。
<感想>
まずはじめに、サガプラの作品は、好きな作品も嫌いな作品もありますが、全体的にOPが良い作品が多く、それが毎回楽しみでもありました。
特にここ最近は、大好きなOPの作品が続いていたので、本作でも何よりOPに注目していました。
しかし、実際に見てみると、本作のOPはこれまでと傾向がかわったうえ、全然面白味のないものでした。
仮に作品の中身がいまいちだったとしても、OPだけで挽回できてしまうのがサガプラの良さだと思っていただけに、本作のOPは、個人的には非常に残念でした。
グラフィックや演出等は普通に良かったと思いますが、ストーリーについては、いかにも中高生向けラノベって感じの内容でした。
アダルトゲームでこれをやるのかという疑問はありますが、同じ様なことを今までにも何度もしていますし、こちらもそれはある程度織り込み済みなわけですから、ここはそういうものだとしましょう。
それが嫌なら、サガプラの作品なんか買うなと言われかねないですからね。
だからラノベっぽい内容として優れていれば、それでも別に構わないのですが、キャラの描写や言動がぶれまくりなように感じられましたし、ストーリーとしても、酷いと言わざるをえないのでしょう。
書いている本人がキャラをきちんと把握できていないように見えますし、以前は、もう少しマシなライターだと思っていたのですが、一体どうしたのでしょうか。
一杯いろんな仕事を請け負いすぎて、個々の作品に対する作り込みが甘くなっているんですかね
(EVEシリーズの続編に全力を注ぎすぎたのでしょうか。。。)。
テキストにしても、キャラとしてのセリフというより、ところどころでライターの顔が見えてしまっていますし、これまた及第点以下だと思います。
総じて、ライターの悪い部分が、より強くでてしまったように感じました。
<評価>
良い部分が見当たらないことから、総合では駄作とします。
サガプラの中にも好きな作品はありますし、さかき傘氏の作品で楽しめた作品もあります。
しかし、どうも私は、サガプラのさかき作品は楽しめないようです。
両者の悪い部分しか出ていないように感じてしまいます。
うまくいかないものですね。。。
今後もサガプラの作品は注目していくと思いますが、他のライターの作品であれば別ですが、さかき氏の作品であればスルーすると思います。
Last Updated on 2024-04-20 by katan