アマカノ2

2020

『アマカノ2』は、2020年にWIN用として、あざらしそふとから発売されました。

丁寧に作られた恋愛ゲームで、特にCGの塗りは、同年最高峰の作品でした。

<概要>

ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

あらすじ・・・
何かが始まる時というのは、どうやら急に、そして重なって起こるようだ。
田舎からの帰りの新幹線で、偶然となりの席になった少女、黒姫結灯。
ほとんど交流がなかったものの、一緒に暮らすことになる従妹、氷見山玲。
二つの出会いは、隣に住んでいる年上の幼馴染、蔦町ちとせの存在とともに、これまで変化のなかった日常を、紅葉のように色づかせてゆく。
偶然から始まること。小さな縁から繋がること。
いつもどおりから変わってゆくこと。
秋も深まる中、少しずつ『恋』の予感が訪れ始めていた。

<感想>

舞台は古都・白鷺市とありますが、まんま金沢市ですね。
数年前に金沢に行ってきましたが、本作をプレイしていると、また行きたくなります。

本作は、端的にいえば恋愛ゲームになります。
ドラマチックなストーリー性とか、下手にあれこれ欲を見せずに、純粋に恋愛を扱った作品です。

本作の良いところは、何といってもグラフィックになるでしょう。
特に塗りは、とても良いと思います。
また、塗りが良いだけではなく、E-moteによる目パチ・口パクや、陰毛のオンオフ、ハート目オンオフなど、細かい部分も配慮されており、全体的に丁寧に作られているという印象を受けました。

私は、純粋な恋愛ゲーは年々楽しめなくなってきていますが、新規ユーザーのためにも、こういう作品はずっとあり続けて欲しいですね。

他方で、もの足りないところとしては、プレイしていて単調に感じるところでしょうか。
純粋な恋愛ゲーで、シンプルなノベルゲーというのは、エロゲでは一杯あるのかもしれません。
しかし個人的には、この組み合わせは、実は難しい組み合わせだと思っています。
すなわち、ストーリーを恋愛だけに絞るのであれば、ひと昔前の恋愛SLGのように、何かしらゲーム性を加えたりしないと、どうしても飽きてきやすいように思うのです。
私が恋愛系ノベルに辛口になりがちなのは、この辺りにも起因しています。

<評価>

上記のとおり、私の好みとは異なるので、主観的な満足度はあまり高くない作品です。
とはいえ、CGの塗りが高品質であることは明らかですし、初心者向けの恋愛ノベルという観点からは、丁寧に作られた良い作品だと思います。
そのため、総合でも佳作としておきます。

ランク:C(佳作)

Last Updated on 2024-08-08 by katan

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