あぶないてんぐ伝説 よみがえった天狗が夜空を舞う

1989

『あぶないてんぐ伝説 よみがえった天狗が夜空を舞う』は1989年にPC88用として、アリスソフトから発売されました。

可愛い女子高生たちが一杯登場し、プレイしていて楽しい作品でしたね。

<概要>

ゲームジャンルはコマンド選択式ADVになります。

簡単なあらすじとしては、主人公たちの高校は、3泊4日の修学旅行中。
その楽しい修学旅行の最中、女子生徒が何者かに襲われるという事件が発生します。
被害者の一人は主人公とも仲が良く、彼女が家に帰される前に残した言葉が、「天狗が・・・」でした。
旅行で見学した大山寺には天狗伝説があるのですが、何か関係あるのだろうか・・・って感じですね。

<感想>

ゲームジャンルはコマンド選択式ADVになります。
ゲームシステム自体は、いたって普通な感じの作品です。

ただ、キャラがとにかく可愛かったし、何よりテンポ良く話が進むので、やっててとにかく楽しかったわけでして。

今ならそんなゲームは幾らでもありますからね。
そういう理由だけではまず名作とは判断しません。
でも、本作の場合は時期が時期ですからね。

確かに88年までにも、名作と呼べるアダルトゲームはありました。
『リップスティックADV』とか『カオスエンジェルズ』とかですね。
でも、それらの作品って、一般ゲームとしても面白い物にH要素も付加したって感じなんですよね。
可愛い女の子を愛でるというような、いわゆる今のギャルゲー的作品とは趣が異なります。
つまり、可愛い女の子が一杯出てきて楽しいって感じの、典型的な今のギャルゲー風の作品で面白いのって、まだなかったかと思います。

私の認識では、そういうのって89年頃から出てきた印象が強いんですよね。
本作とか、『晴れのちおおさわぎ』とかが代表作になるでしょうか。
したがって、この年になって新しく生まれた新傾向として、とても新鮮に感じられたのでしょう。

また、これは個人的な好みの話になりますが、私は小説で言えば「マリみて」みたいな作品が好きでして。
ガチにレズっていうのも嫌いではないけれど、もっとソフトな百合であるとか、単純に可愛い女の子たちの掛け合いが楽しめる方が好きなんです。

そういう意味でも、女の子が主人公で、周りも女の子だらけな本作は、設定的にモロに刺さってくる作品だったし、また単純に、この頃ではこの類の作品の存在自体が珍しかったかと思います。

<評価>

当時としては非常に珍しい内容であり、その後のエロゲにつながっていく要素もあることから、総合でも名作といえるでしょう。

ちなみに、89年というのは、アリスの看板タイトルである、ランスシリーズの初代が発売された年でもあります。
ただ、初代ランスはADVな上に、個人的にはそれ程傑出した出来でもなかったと思うわけでして。
同じアリスの作品であっても、当時の作品としての意義や、完成度の高さ、単純な面白さなどは、むしろ本作の方が上だったように思いますね。

ランク:A-(名作)

PC-9801 3.5インチソフトあぶない天狗伝説

Last Updated on 2025-05-15 by katan

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