公園いたずらシミュレータ ver.MAKO

2015

『公園いたずらシミュレータ ver.MAKO』は2015年にWIN用として、 私立さくらんぼ小学校から発売されました。

ナラティブかつ炉利なゲームがやりたいのなら、本作が最適と言えるでしょうね。

<概要>

ゲームジャンルはポイント&クリック式ADVというか、画面クリック型のADVになります。

あらすじ・・・
私立さくらんぼ小学校が贈る、本格おさわりゲームの決定版!
あどけない少女マコを公園の隅っこに連れ込んで、おさわり三昧!いたずら三昧!
【ロリコンの夢、詰め込みました!!】
公園でやりたいこと全部! 願っていたこと全部!圧倒的ボリュームで表現!
みんなが集う公園の隅っこで、マコちゃんの身体でいっぱい遊んじゃおう!!

■本作の特徴
【おさわりゲーム】ただムービーを見るだけじゃない!マウスを使って少女をいじくり回せ!
【全編ムービー】すべてのシーンでぬるぬる動きます
【少女フルボイス】バックグラウンドボイスもしっかり完備!
リアルな少女の息づかいが聞こえます

■コンセプトとチャレンジ
【物語より、いたずらする楽しさを!】
今作では、出来るだけ物語性を排し、いたずらする楽しさというものを重視しました。
そのためお話のようなものは、オープニング、エンディング、隠しプロローグの三つしかありません。
もちろん最低限のストーリー性は確保されています。

【アニメ声ではなくリアルっぽい声を!】
アニメキャラの高い声はかわいさを演出するためのフィクションの産物であって、本当の少女というものは意外と声が低いもの。
今作では、本物らしさを演出するため、出演声優さんにはあえて「低い声」で演じていただきました。

<感想>

極一部のエロゲユーザーはいまだに、シナリオゲーの復活をとか言っているのかもしれないけれど、テキストだけに頼ったADVなんてのは、世界的な観点から見れば完全に時代錯誤でして。
海外のADVなんかは特に、数年前からナラティブなる言葉を用いて、ユーザーに直接疑似体験させることにより、テキスト以外の要素からストーリーを肌で感得させようとしています。

まぁそれが必ずしも正解とは言えないと個人的には思うものの、一つのADVの方向性としてありなことは確かであり、また何より今現在の主流が求める方向性と言えるのでしょう。

しかし作品・ユーザー共にガラパゴス化しているエロゲにおいては、ナラティブなと言えるADVがほとんど存在しません。
それに対し本作は「物語より、いたずらする楽しさを」というコンセプトの下、テキストによるストーリー要素を極力排して、プレイヤーが直接女の子を悪戯することに特化しています。

そういう作品なので、俺はテキストが読みたいのだって人は、絶対にスルーしてください。
シナリオ重視という名の下、テキストにしか興味を示さない人が求めるものは、この作品にはありませんから。
おさわり系が好きでもないのに本作に手を出すのは、完全に馬鹿です。

本作は炉利なヒロインに対し公園で悪戯するという設定であり、その設定で考えられるほとんどのパターンが用意されています。
厳密にどういうシチュがあるのかは、リンク先の商品説明のところに書かれてありますので、そちらを読んだ方が早いでしょう。

本作は、いわゆるおさわり系であり、そのタイプの作品が好きであれば、まず楽しめるでしょう。
もっとも、炉利に対するおさわり系というのは、これまでにもたくさんのゲームが発売されています。
そのため、他の同系統の作品と違いがあるのか、ましてや本作は同人の中でも価格が高めであることから、違いが分からないと手を出しにいということもあると思います。

本作と他の同系統の作品の違い。
他の炉利へのおさわり系の場合、ただ単純にクリックして反応を楽しむだけの作品になっています。
他方で本作は女の子の声をアニメ声でなく現実っぽく演じさせたり、主人公の動きとプレイヤーの動作を連動させたり、細かい動きや間の取り方とかを工夫することにより、とにかく現実っぽさや臨場感を作り出すことに力が注がれているのです。
これは自分が公園で悪戯するとしたらという願望に応えた、まさしく「シミュレーター」と言えるのでしょう。
したがって、ゲームの古典的ジャンル分けによりADVとはしているものの、正確にはシミュレーターと言った方が良いのでしょうね。
この本当に自分がそこにいるかのように感じさせる空気は、他のおさわり系では得られないものと言えます。
すなわち、他のおさわり系ではナラティブと言える域には達していないのであり、本作に至ってようやくナラティブなエロゲと言えるのでしょう。

また肝心のHシーンないし悪戯シーンですが、私立さくらんぼ小学校は以前からAEアニメにも挑戦していまして。
過去作ではオマケ程度のものもありましたが、本作ではかなり進化していますね。
サンプル画面にあるような絵のレベルで、絶えず動きますからね。
グラフィックの観点からも満足度は高いです。

<評価>

属性は炉利、ジャンルはおさわり系ということで、根本的にジャンルの段階で合う合わないは出てくるでしょうが、当該ジャンルに対しては一つの到達点と言えるでしょう。

悩んだ末に現状としては良作扱いになっていますが、確かに人を選ぶ作品ではあるものの、その手の作品が好きな人ほど満足させられるということで、名作と言っても構わない作品かもしれませんね。

ランク:B(良作)


公園いたずらシミュレータ ver.MAKO dl

Last Updated on 2024-09-22 by katan

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