『THE 鑑識官』は2005年にPS2用として、D3パブリッシャーから発売されました。
SIMPLE 2000シリーズ第70作目となる作品でした。
<感想>
ゲームジャンルはコマンド選択式ADVになります。
本作は、鑑識に焦点を当てた推理ADVで、あちこち怪しい所を調べて証拠品を収集しってことで、ある意味とっても昔ながらの推理ゲームっぽい作りです。
この頃には推理ゲームは激減していますから、これだけでもありがたいように思います。
とは言うものの、本当にそれだけだったらスルーしたのですが、本作はきっちりと一工夫加えているわけでして。
主人公は、鑑識捜査官という立場で現場を操作し、証拠物を収集するのですが、そうして得た証拠物を専門の鑑識に回すことになります。
この時に誤ったところに頼むと、ペナルティを受け評価に響きかねないので、しっかりと考えなければならないわけですね。
昔の推理ゲームは、推理と言いつつひたすら調べるだけのも多く、システムと設定の齟齬を感じてしまう場面も多々ありました。
本作が題材にした鑑識官とは、実に上手くやったもので、調べる場面から考える場面まで一連の流れがシステムと上手く融和しており、本当に自然な感覚でプレイできるわけです。
本作は女性主人公なので、その点に抵抗がある人はいるかもしれませんが、基本的にどのキャラもたっていましたし、良質なゲームでしたね。
ボリューム的には1話1時間ほどの話が全部で10話含まれており、フルプライスだと少し物足りなさも残るのですが、SIMPLE 2000シリーズでの発売ですので、むしろお得感を感じる人の方が多いのではないでしょうか。
<評価>
全体としても、これがフルプライスであれば佳作程度なのかもしれませんが、価格も考慮すれば十分に良作と言えるでしょう。
欲を言えば、もう少し鑑識の専門性を活かしたゲーム作りであれば、もっとオリジナリティが出たように思うんですけどね。
フルプライスでそんなゲームが出たら名作にもなれそうなだけに、今後に期待したい路線のゲームでした。
Last Updated on 2026-02-09 by katan



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