『妖刀伝説』は1993年にPC98用として、アルテシアから発売されました。
演出の優れた作品でしたね。
これを神谷右京シリーズで活かせたら良かったのですが。
<概要>
ゲームジャンルはコマンド選択式ADVになります。
コマンドの数は必要によって増減するタイプでした。
基本的に表示される数も少ないことから、実質的にはノベルゲーに近いものがあり、読み進めることを意識した作りになっています。
物語上のジャンルとしては、伝奇モノになります。
人間と異なる世界に住む魔物が、人と融合して魔化者となるという設定で、その魔物に対し、主人公が立ち向かうという内容になります。
<感想>
アルテシアは、神谷右京シリーズの印象が非常に強く、ほぼイコールの関係で意識している人も多いかもしれませんが、神谷右京シリーズ以外にも作品はありまして。
本作もまた、その中の1本になります。
もっと早くに記事を書けば良かったのだけれど、遅くなったことから、もう記憶が大分薄れてしまっています。
再プレイする機会があったり、思い出すことができたら随時更新していきますので、今回は簡単に書かせてもらいます。
それと、私は記事を書く際に、記憶喚起も含めて、カタログ誌を参照することも多いです。
良く利用する本として、「美少女ソフト全カタログ」という本があり、その本は97年まで、毎年のように発売されていました。
一応97年版が最新で、90年~97年までの作品が掲載されています。
さすがに本数が多くなったのか、97年版は上下巻の二分冊になっています。
ところで、新しい版が出れば、古い版はもう不要かなとも思ったのですが、どうもそうはいかないようでして。
本作は、「美少女ソフト全カタログ」の95年版には、きちんと掲載されているのです。
しかしながら、97年版には、掲載されていません。
編集の段階で、何かしらのミスで落ちてしまったのでしょうか。
一番信頼できる書籍と思っていただけに、これはちょっとショックです。
95年版も、まだ持っているはずなのですが、どこに締まったのかが思い出せず、すぐには出せない状況です。
さて、肝心の中身なのですが、この時期では珍しい伝奇モノになります。
本作は、システム面は決して快適とまでは言えず、トータルで考えるとプラマイゼロなところはありますが、ストーリー自体はテンポが良かったです。
また、一枚絵の構図も良く、戦闘シーンなどの演出もすぐれており、単純にプレイしていて楽しかったですね。
個人的には、キャラデザが好みだったので、その点でも好印象でした。
<評価>
演出が良かったことから、総合でも良作とします。
このブランドは、WIN用の作品とか、後の作品ほど演出が疎かになっていく傾向がありまして。
まぁ、シナリオ重視でシナリオで勝負なのだから、それ以外は二の次ということなのかもしれませんけどね。
個人的には、本作を含め、初期の93年頃の作品とかの方が、エルフ作品にも通じるような画面上の細かい演出とかがあって、良かったように思いますね。
ランク:B-(良作)
Last Updated on 2024-09-21 by katan
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