『やきにくくりぷうぴ』は2003年にWIN用として、Tabletから発売されました。
ゼロ年代前半のクソゲーとして非常に有名な作品ですね。
<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
あらすじ・・・
老舗焼肉屋「くりぷうぴ」は、存続の危機に立っていた。
心労から倒れた父親に代わって店を継いだ主人公。
しかし新しい制服の制作費が負担になり、店の資金繰りがショート。
給料を現物支給という荒技を使おうとしたが、当然ながらキレる従業員達。
皆が去ったあとに残ったのは…なんと、現物支給でも構わないという4人の女の子だった。
主人公は、客を取り戻し、昔の栄光を取り戻せるのだろうか?
<感想>
本作は、クソゲーとして、ゼロ年代前半に有名だった作品になります。
この作品を何も知らないで定価で買った人は、かなり被害が大きいかとも思いましたが、そもそも超空間の作品で、しかもこの原画ですからね、おそらくそんな人はほとんどいないのでしょう。
本作を購入するような人は、最初からどういう作品なのか分かっているはずであり、そう考えると、案外被害はなかったのではないかと思ったり。
あとは、私みたいに、評判を聞いた後に、ワゴンで投げ売られているのを発見し、ネタとして購入ってタイプが大半でしょうしね。
さて、肝心の中身に入りますが、まず、グラフィックは酷いですね。
デッサンからして狂っているので、エロゲとしては落第としか言いようがありません。
ただ、内容も狂っている作品なので、よくよく考えてみると、内容と絵はマッチしているんですよね。。。
そういう意味では、内容とマッチしていない作品よりはマシ・・・なのかな?
グラフィックからしてインパクトのある作品ですが、本作の評判を決定的にしたのは、何といってもその内容でしょう。
タイトルからして「くりぷうぴ」とか意味が分かりませんが、作中にも、「うにょろげ」だの「ぱめらぷぃ」だの、一体何を考えたらこんな言葉が出てくるのかという、意味不明な言葉が飛び交います。
きっと考えたらだめなのでしょうね。
考えるな、感じろというやつです。
それとも、ヒロインの変な口癖をつけて安易に萌えキャラを作ろうとする、この当時のエロゲに対する痛烈な風刺なのでしょうか。
そうであれば、この作品を見直してしまうかもしれません。
一応、本作の主人公には、父親から継いだ店を再建するという目的があるはずですが、とても本気で再建しようとは思えないような、理解しがたい言動ばかりです。
まぁ、そもそも理解する必要もないのでしょう。
ナンセンスゲーに意味を見出すこと自体ナンセンスです。
本作はバカゲーであり、わけの分からない状況を楽しむ、電波ゲーなのです。
そして、そういう観点からみると、バカゲーや電波ゲーが好きそうな人が喜びそうなネタが、随所に散りばめられているといえ、決して悪くない作品と言えるのかもしれません。
少なくとも私は、ネタとして楽しめる分だけ、つまらない日常を繰り返す萌えゲーよりは良かったと思います。
PC98時代のバカゲーが好きな人なんかも、おそらく私と同様の感想を抱くことでしょう。
そうか、それともこれもあれか?
エロゲはそもそもアングラな存在であり、他人に話せないような性癖や犯罪行為(痴漢等)とかを疑似体験して楽しんでたわけで、もともと馬鹿げたものなのだと。
シナリオだなんだと文学小説の劣化版みたいなものを作ってどうするのだ、エロゲは本来こうだろという、ゼロ年代前半のノベルゲーへの皮肉ないしアンチテーゼなのでしょうか。
ちょっと方向が斜め上すぎではありますが、それならそれで分からなくもない・・・かな?
あとは、本作の場合、ボリュームも少ないですね。
ただ、もともと低価格の作品ですから、それをふまえると、極端に不足しているわけではないのかなと。
まぁ、こっちは「あやよさん」を経験してきた世代ですから、実プレイ時間はあまり気にしないですけどね。
実プレイ時間よりも、その作品から何か得られるものがあったのか、そっちの方が大事ですから。
<評価>
ん~この作品を叩こうと思えば、いくらでも叩けるでしょうし、決して高得点になる作品でないのも確かなのでしょう。
ただ、合わない人はとことん合わないのでしょうが、他方で、ネタゲー、電波ゲーが好きな人ならば、一見の価値がある作品とも言えるわけでして。
ボリュームが少ないのも、短時間でネタがいくつも得られると思えば、決してマイナスではないですしね。
それに、ことごとく当時のエロゲの真逆をいくような本作は、ある意味当時のエロゲに対する痛烈な風刺や皮肉であると考えれば、アンチエロゲとしての存在意義も生まれてくるのでしょう。
(それでクソゲー作ってどうするのだという問題はありますが。。。)
そういう意味では、決して見どころのない作品ではなく、多くのユーザーは楽しめないかもしれないけれど、一部のユーザーには刺さる可能性のある作品だと思います。
大抵のエロゲの場合、制作者のインタビューとか不要と考えますが、こういう作品こそ、一体何を考えてこれを作ったのかと、逆に聞いてみたい気もしますね。
Last Updated on 2025-08-29 by katan



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