『ヤミと祝祭のサンクチュアリ』は、2017年にWIN用として、あざらしそふと零から発売されました。
あっぷりけの作品のような印象の作品でしたね。
<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
あらすじ・・・
この世には、人に在らざる者が凄んでいる。
時に人はそれを神と崇め、時に人はそれを化物と畏れた。
古流武術の継承者である主人公・出雲宗司。彼の幼馴染であり、世界有数の財閥の息女でもある姫神亜梨栖は、本土から遠く離れた学園島・新座島で消息を絶った姉の行方を調べるため、宗司と共に神坐学園へと赴いた。
学園には、奇妙な『ルール』があった。
まるで何かを隠すかのように存在するそれは、この島に『秘密』があることを確信させるには、十分だった。
亜梨栖の幼なじみで弓道の名家、綺堂悠里。
姫神と並ぶ大財閥の娘、クローデット・ベルフラウ。
不思議な力を操る、謎多き美少女、ユーリエ・フォン・フェルトベルグ。
学園に通う宗司と亜梨栖は、様々な人の助けを借り、ときには駆け引きをしながら、二人は次第に島の真実へと近づいていく。
だが、そこで待ち受けていたのは、亜梨栖の姉との再会ではなく、説話として語られる、数多の『怪異』だった。
絡まり合う人々の思惑と、その影に身を潜めた、人に在らざる者達。
全てが交わるとき、運命が動き始める――。
<感想>
本作は、あざらしそふと零というブランドとしてはデビュー作なのですが、本作のシナリオライターは『黄昏のシンセミア』等で有名な桐月さんですし、今回も広い意味では伝奇ものとなりますし、システムではフローチャートがありますので、印象としては、あっぷりけの新作のような感じですね。
そして良くも悪くも、その一言につきてしまうのかなと。
似たようなことをやっているので、ファンなら安心して楽しめるとも言えますし、そういう意味では鉄板と言えるのかもしれません。
ただ、個人的には安定よりも変化を求めますので、過去作からどれだけプラスアルファがなされたのか、それに期待していしまうわけでして。
しかし、本作において、そのプラスアルファはなかったのかなと。
キャラデザは好みの問題もありますが、あっぷりけ作品の方が個人的には好みです。
また、本作は後発ではありますが、演出等での進化があるわけではありません。
フローチャートは便利なのですが、これも過去作から変わりはないわけでして。
ストーリーについても、桐月さんの作品は展開が遅い傾向があるところ、過去作ではそれをキャラの魅力でカバーしていたものでした。
というか、過去の代表作の場合、ストーリーとキャラとが、単独だとどっちつかずになりかねないところを、上手く噛み合い補い合うことで、絶妙なバランスで乗り切っていたんですよね。
本作でも、キャラにそれなりには魅力はありますし、ストーリーも決して悪くはないのですが、それらがきちんと噛み合っていないため、補い合うという関係になっていないのです。
そのため、結果的に何がしたいのかが伝わりにくい、どっちつかずの作品になってしまったわけで、桐月作品の悪い部分の方が、若干目立ったように感じられてしまいました。
<評価>
総合では凡作としておきます。
普通には楽しめる作品ではあるのですが、どうしても過去の代表作の劣化版とのイメージが強く、物足りなさの方が強くなってしまった作品でした。
せっかく異なるブランドからの発売なのですから、もう少し違った方向性の作品を出しても良かったかもしれませんね。
ランク:D(凡作)
Last Updated on 2024-08-19 by katan


