『女装お嬢様への異常な愛情』は2013年にWIN用として、夜のひつじから発売されました。
M向け用の女装ものでありつつも、基本的にはストーリー重視となるのでしょうか。
<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
商品紹介は以下の通り。
主人公・レナートは女装して異母妹の身代わりに人質となり、‘レナータ’として領主の館で囚われの日々を過ごす。
護衛の兵士のいたずらに耐え、媚薬の酩酊と恐怖をかわし、男子として目的を遂げることができるのか?
それとも……身代わりと女装を暴かれて「可愛い男の子」としての扱いを受けてしまうのか?
その鍵はきっとお付きの褐色メイドが握っているでしょう。
ちょっとアブない妄想男子向け正統派ドラマティック女装ストーリー!
<感想>
作品紹介にもありますが、エロの方向性は大きくわけて2種類。
女装のまま男の子として扱われるのと、女装が暴かれつつも女の子として扱われ陵辱され、最後には堕とされてしまうものです。
厳密には男同士の絡みになりますので、どんな事情があれ男同士はNGというのであれば、避けた方が賢明なのでしょう。
まぁそういう人はタイトルの段階で避けると思いますけれど。
ただ個人的には、男同士の絡みのある作品の中では、これまでプレしてきた中で最も興奮できた作品かもしれません。
男の娘が大好きな人にはもちろんのこと、むしろ今まで男の娘の良さがあまり分からなかった人にこそオススメしたいですね。
注意点はもう1つありまして、紹介だけ見るとエロ重視っぽくも見えるのですが、該当シーンは終盤にならないと出てきません。
単純に抜きだけを求めると、期待と違ってみえるでしょう。
本作は、どちらかと言うとストーリー重視の作品となるでしょうから。
さて、そのシナリオなのですが、設定としては19世紀の南米の史実に、フィクションを交えた物になっています。
もっとも、作品自体は館の中だけで進みますので、歴史を全く知らなくても問題はありません。
主人公は身代わりの人質として女装することになるのですが、ばれたら自身の生死だけでなく周囲への影響も大きいため、緊張感も伴っています。
女装ものは幾つかプレイしてきましたが、中には女装する意味のない作品も多く、個人的には不満に思いやすい箇所でもあります。
しかし本作の場合には、そのような不満はありません。
そのおかげで、同系統の作品の中でもすんなりと物語に入っていけました。
繊細かつ丁寧な心理描写を得意とするライターの傾向から、本作のようなか弱い主人公というのもマッチしていたと思います。
シリアスで緊張感はありつつも、基本的に静かに淡々と進む展開は、場合によっては単調さと飽きにつながるおそれがあります。
しかし、だれずに一気にプレイできたのは、ライターの力があるからなのでしょう。
まぁテキスト云々は単に私に合っているだけかもしれませんが、それでもこのライターの特徴と本作の方向性がマッチしている点には、おそらく異論は出ないでしょう。
そういうわけで基本的には楽しめたのですが、本作は低価格商品であり、ボリュームも価格相当分程度です。
そのボリュームに対し、丁寧に描くタイプのライターがいろいろ詰め込もうとしたわけですからね。
個々のシーンでは良く感じられるものの、全体としては薄味になってしまいました。
その点は少し残念でしたね。
<グラフィック>
基本CGは15枚であり、価格からすれば相当と言えるでしょう。
好きな絵柄ではあるものの、一番興奮できるCGをサンプルに載せてしまうと、ちょっとありがたみが無くなってしまうような・・・
<評価>
主観的には好きな作品ではあるものの、このライターがこの題材を本気で扱うのならば、ボリュームが絶対的に不足していたのかなと。
力のある方だけに、フルプライス、せめてミドルプライス級の分量があれば、もしかしたら凄い作品になっていたかもしれません。
化ける可能性があっただけに、非常に勿体無く感じてしまいます。
このサークルに関しては、まず最初に枠ありきって感じで、その点だけが不満でもありますね。
本作単独で考えるならば、全体的に薄味になってしまったこともあり、個人的にはサークルの最近の過去作よりも印象の薄い作品となってしまいました。
そのため、総合でも佳作とします。
まぁ、ボリュームを増やして作り込めば、一番化ける可能性もあると思うのですけどね。
あくまでも現在の作品規模にこだわるのであれば、次回はもっと内容を絞った方が良いでしょう。
逆に扱う題材にこだわりがあるのであれば、もっと規模を大きくした作品が見てみたいように思いますね。
現時点では次作が気になる数少ないサークルだけに、今後も期待したいものです。
ランク:C(良作)
Last Updated on 2024-11-06 by katan



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