『花暦』は2000年にWIN用として、Cyc(サイク)から発売されました。
アダルトゲームでは珍しい、箱庭タイプのSLGになります。
<概要>
荒れた花園に新たな種を植え、栄えさせていく育成シミュレーション。
花園には3人の花の精がいて、彼女達と仲良くなり花を育てていくことで力を溜め、外の世界でのイベントも発生する。
3人以外にも甘えん坊の妹や花屋の女主人、同級生の女の子なども登場。
外の世界を見て人間に興味を持つ花の精、そして花の精に人間にはないものを見出していく主人公。
二人の間にはどのような結末が…。
<感想>
最初は、お花の妖精を育てるゲームと聞いたので、ん?アーヴォリオの『サティア』と同じじゃん?って思いましたが、いざやってみると全然違いますね。
『サティア』は1つの花と妖精がセットになっていて、それを育てるタイプの作品でした。
したがって、ゲームジャンルとしては、育成SLGというジャンルになります。
一方の本作は、花壇を作って種を植えてって感じで、つまりはガーデニングをするタイプの作品になります。
したがって、ゲームジャンルとしては、ミニスケープとか箱庭SLGというジャンルになります。
ガーデニングは自分で普通にできるということもあり、個人的にはゲームの題材としてはあまり惹かれない分野です。
そのため、ゲームジャンルとしての元祖的なものはよく分からないのですが、少なくとも前年にPSで『マイガーデン』がありました。
あれを簡略化して、アダルトゲームにしたって感じでしょうか。
ゲームとしては特にストレスもなく、それなりに遊べるとは思います。
ガーデニングということで見た目も楽しめますし、特に2000年はノベル系ばっかでしたので、遊べるアダルトゲームが貴重という意味でも、本作の存在は大きかったでしょう。
そのため、比較的万人向けで買って損はしないタイプのゲームだと思います。
ただ、問題はそれ以上でもないってことですね。
ゲーム部分はアダルトゲームにしてはそこそこかもしれませんが、一般のミニスケープよりはかなり簡略化されています。
一見ややこしそうですが、意外と底が浅いのであまりやり込めないですし。
同じガーデニング物にしても、それこそ『マイガーデン』とかの方がずっと楽しめます。
後発でこの完成度では、やはり物足りないと言わざるを得ないでしょう。
もちろん、本作は純粋なSLGではなく、そこにアダルトゲームとしての要素やストーリー要素も加味されます。
それゆえ、その加味された部分次第では高評価にもなりうるでしょう。
しかし残念ながら、この部分が弱かったわけでして。
花の妖精がどうのってゲームは既にあるわけでインパクトもなく、それ抜きにしても単純にストーリーパートは平凡って感じでした。
<評価>
総じて、どの要素も中途半端なわけで、特にプラス要素も見当たらないだけに、私の観点からは点の伸びにくい作品でした。
とはいうものの、前述のようにノベルばっかりな年にあって、貴重な遊べるアダルトゲームではありましたからね。
一応は満足できたってことで、総合では佳作ってところでしょうか。
当時の印象としてはそんな感じでしたが、振り返ってみると「アダルトゲーム」で、かつ「ガーデニング」の「ミニスケープ」となると、おそらく本作くらいのように思います。
そういう意味では珍しい作品でしょうし、上記の要件をピンポイントで望む人には、今でもオススメと言えるゲームかと思いますね。
ランク:C(佳作)

Last Updated on 2024-05-19 by katan


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