『ワンコとリリー』は2006年にWIN用として、CUFFSから発売されました。
2006年夏にイベントで限定販売され、その後に通常版が一般発売された作品ですね。
<概要>
ペットが苦手な主人公と、その主人公に引き取られた泣き虫なわんこ(犬っ娘)、そして幼なじみとそのペット(こちらも犬っ娘)達との、ほのぼのハートフルストーリー。
<感想>
簡単に言ってしまうと、わんこと散歩に行って帰ってくる話になります。
ストーリーらしいストーリー、イベントらしいイベントもないので、起伏に富んだ展開を望む人には全く向かない作品かなと思います。
逆に、わんことの触れ合いを通じ癒されたい人向けの作品と言えるでしょう。
まぁ、ライターのトノイケダイスケさんの作品自体、その多くが起伏が乏しいのでね。
ファン向けと言えばそれまでなのでしょうが、本作は、下手に苦手な方向に挑戦せず、自分の持ち味だけを突き詰めた作品とも言えるわけで、方向性としてはこれはこれでありなのかなと。
2006年は何となく犬の年だなどと勝手に思ったりもしたのだけれど、わんこに癒されたいという目的は果たせるように思います。
ただ、いたるところで、普通のエロゲっぽさが漂うことで、少し疑問に思ってしまうわけでして。
ストーリーに関するならば、わんことは何かの説明がきちんとなされていません。
設定部分は適当に濁して、後は考察好きな人にでも任せとけというのは、90年代末からのエロゲの悪いところでもあり、本作もその枠にはまった作品なのでしょう。
もっとも、本作はわんことは何かが主目的ではないので、別に語られなくても構わないのですよ。
だからこの部分だけなら特に気にしないのです。
<ゲームデザイン>
そこでゲームデザインなのですが、ノベル系のADVなんですね。
まずノベルありきで、これまた典型的なエロゲなわけで。
この作品の良さを引き出すには他になかったのかと、『nintendogs』をプレイしながら思ったりも。
一つ一つは些細なことですが、全体で考えると違和感があるのです。
<評価>
他にも2006年の作品であるのに声はなく、ミドルプライスの作品にもかかわらず、CG枚数も低価格商品並しかありません。
ボリュームも数時間しかないですし、客観的に示せる部分は非常に物足りない作品と言えるでしょう。
こういう雰囲気は決して嫌いではないのですが、客観的にはかりうる部分であまりにも手抜きだよなと。
そういうわけで個人的には凡作としておきますが、雰囲気ゲー故に肌に合えば楽しめる可能性も秘めている反面、雰囲気が合わない人には駄作と言われても仕方ない作品かもしれませんね。
ランク:D(凡作)

Last Updated on 2026-02-22 by katan

