最後に奏でる狂想曲

2001

『最後に奏でる狂想曲』は2001年にWIN用として、たっちーから発売されました。
絶叫系の鬼畜ゲーとして、非常に話題性の高い作品でしたね。

<概要>

ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

あらすじ・・・主人公『神条 真人(かみじょう まこと)』は、祖父の遺言により、
突然『聖フォード女学院』の理事長に指名された。
真人はまだ若く、勉学にいそしむ優等生であり、人当たりもいい普通の青年であった。
だが今は…その一見気弱げにも見えるその温和な顔とは裏腹に、その心には過去に起きたとある事件により、人知れぬ狂気が巣くっていた。
“一年前、何者かに殺された妹。その妹の死が、真人の心を駆りたてる。”
時折襲ってくる、言い知れぬ渇望。人間への不信感。
発狂しそうなほど理性を突き崩そうとする黒い欲望…。
そして偶然手にした一枚の楽譜が、その欲望をさらに激しく猛り狂わせる。
真人は、この学院に自分を深い絶望の中へと叩き落した事件に深く関わる女がこの学院にいる事を知った。
それを知った時、真人の胸の内に浮かんだ言葉は一言…
復讐』の二文字だった。優等生の仮面の裏に秘められた狂気の顔……。
目的の相手を見つけるため、次々と真人の手に落ちて行く女達……。
どうして妹は殺されたのか?
事件の真相に近づくたびに、手元に集まる引き裂かれた楽譜……。
名も知らぬ旋律が、真人の記憶の中を流れる。
果して復讐は遂げられるのか?
そして引き裂かれた曲が奏でる真実とは?それとも……。

<感想>

このゲームの存在を知ったのは、確か当時の2chの「鬼畜スレ」だったように思います。
口コミで少しずつ有名になっていって、それに伴って中古価格も高騰していった作品でした。

本作は基本的に、ヒロインらを陵辱し調教するゲームになります。
調教もののADV自体は特に珍しいものでもないのでしょうが、そういうゲームの多くは、エロ目的だったり、ヒロインの堕ちる過程を楽しむものでした。

しかし、本作は、そういう部分に重点を置いた作品ではなかったのです。
すなわち、殴る、縛る、打つ…そうした行為によって、女の子をひたすら痛めつけ、そして女の子のあげる「悲鳴や絶叫を楽しむ」という点に重点というか、むしろそこに特化した作品だったのです。
まさに鬼畜ゲームと呼ぶに相応しい、突き抜けた作品でした。

当時、こういう方面にここまで徹したゲームってなかったわけでして。
それだけに、余計にも新鮮に感じられたわけです。
もちろん、人によっては、かなりきついでしょうし、悲鳴や絶叫を聞いて何が楽しいのかと思う人もいるでしょう。
また、補足すると、痛めつける方面に特化しているので、逆にあまりエロさは感じられなかったりします。
だからエロ重視なら楽しめるというものでもないのです。
そのため、自分がプレイするのはまだしも、とても人にはすすめられないような作品でした。

あとは好み次第になってしまうのですが、私は堕ちていく過程やエロイ描写は大好きでも、痛める行為や絶叫とかにはあまりひかれないようです。
そのため、本作がそんなに良い物とも思えませんでした。
それと、絶叫・鬼畜行為が当時他になかったというだけで、基本的なゲームそのものはあまり良い出来でもありません。
評判だけ聞いてゲーム自体が優れていると勘違いすると、少し物足りなく感じるかもしれませんね。

<評価>

ゲームとしては、完成度だけなら凡作程度かなと思いますし、属性の異なる私はあまり楽しんだとは言えないのですが、このゲームが後に与えた影響を考慮して佳作としておきます。

合う合わないがハッキリ分かれるゲームですので、属性が合わなければスルーすべきゲームと言えるでしょうね。
逆に属性のある人は、この手のジャンルでは必ず名前の出てくる作品ですし、一度はプレイするに値する作品ではないでしょうか。

ランク:C(佳作)

駿河屋
CDソフト最後に奏でる狂想曲
DL版

Last Updated on 2025-01-29 by katan

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