『咎狗の血』は2005年にWIN用として、Nitro+CHiRALから発売されました。
同ブランドのBLゲー、デビュー作となる作品でした。
<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
あらすじ・・・終戦から数年--
犯罪組織”ヴィスキオ”に乗っ取られ退廃した街トシマでは、組織の王座を巡る命がけのバトルゲーム”イグラ”が開催されていた。
無実の罪を着せられた主人公・アキラは、無罪放免の交換条件に、”イグラ”に参加して”ヴィスキオ”の”王”を倒し、組織を殲滅させるよう迫られる。
無法の街へと乗り込むアキラと、彼を巡る人間模様。
欲望、恐怖、裏切り、そして愛・・・様々な激情と真実の交差が、アキラの運命を変えていく!!
<感想>
本作は女性向けの、いわゆる18禁BLゲームになります。
元々BLゲーへの関心が薄かったこと、及びニトロプラス本家の作品に幻滅し続けていたことから、発売当初は全く興味がありませんでした。
ただ、良い評判も聞いたことから、どんなものかなと後に興味を持った作品でした。
さて、あらすじを見るとバトル中心の燃えゲーなのかなと思いがちですが・・・って、単に私がそう読み違えただけなのかな。
とりあえず、バトルは思ったよりかなり少なく、地味な印象です。
私はノベルゲーのバトルというものに意味を見いだせないケースが多いので、それでも別に構わないですけどね。
もし未プレイの人で、とにかくバトルが見たいのだという人がいれば、少し検討し直した方が良いのかもしれません。
ストーリーに関しては、特殊な設定をきちんと作った点は良いものの、全体的には薄めな感じでしょうか。
ストーリーに過度に期待せず、むしろ気に入ったキャラができるか否かで、作品への印象も変わってくるのかなと。
まぁ、甘い恋愛とか濃厚なBLって作品ではなく、熱い漢たちの物語なので、BL方面にも期待しない方が良いですけどね。
逆にBLが苦手でも、漢たちの熱い物語に関心がある人なんかだと、楽しめる確率は高くなるのでしょう。
個人的には、それ程面白いとも思えなかったのだけれど、ニトロプラスの方向性を突き詰めれば、こっち方面になるのだろうなと。
ニトロプラスは、ハードボイルド系とかの印象が強いかもしれませんが、男性向け作品では作品ごとに楽しめなくなりました。
男性向け作品では、女性との恋愛を入れなければならないとか、妙に厨ニっぽい内容のものが多かったりで、どうも中途半端なものばかりに思えてしまったものですから。
それに対し、男性向けアダルトゲームからBLゲーに舞台を移し、物語から余計な女性キャラを排除しつつ、厨ニ的な燃え要素を求める若い男性ユーザーを切り捨てたことで、ようやく世界観を確固たるものにできたように思います。
その意味で、本家ニトロプラスの作品よりも、個人的には印象が非常に良かったですね。
ただ、キラルの作品って、テキスト欄横にキャラの顔が表示されるのは良いのですが、背景に立ち絵なしでテキスト欄だけという状態が多くって。
まぁ、ゼロ年代後半のニトロ本家の作品でも同じ様なこと書いた記憶があるから、ブランド全体の傾向なのかな。
いずれにしろ、画面の下三分の一だけで全てが進行していることが多く、全然画面全体を活かしていないんですよね。
だからゲームをやっているというより、悪い意味で小説読んでいるような気にもなるわけでして。
この手の構造は、ゲームとしては駄目だと考えます。
<評価>
硬派な世界観の作品ですので、男女問わず、熱い漢たちの物語を求める人なら楽しめると思います。
自分が本作を楽しめたかとなると少し微妙なところもあるし、評価上は少し厳しめにもなっています。
しかし、それは好みの問題も含まれているのであって、私は本家ニトロよりも、本作を含めたキラル作品の方が製作姿勢に好感を抱きました。
方向性としては十分にありだと思ったし、出たことに意義を感じられた作品でもありましたね。
Last Updated on 2026-02-14 by katan



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