『TO・RA・WA・SE ~囚われの偽妃が夢みる初夜~』は2023年にWIN用として、だーくワン!から発売されました。
丁寧に描かれたTSゲーでしたね。
<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
商品紹介・・・
本作は、男でありながら女の体にされ、その快楽に溺れさせられていく主人公を描いたTS作品となります。
夢(過去)の世界で女として過ごし、女の快楽を覚えさせられた主人公は目が覚めた時、現実の肉体まで女性化が進行し始めます。
夢と現実を行き来すればするほど女性化は進み、主人公に止める術はありません。
男が女に変化していく様子を、心が男で身体が女だからこそ感じる羞恥と快感を、たっぷりと濃厚に描写していきます。
果たして主人公が手にするのは、女としての幸せなのか。
その結末にご期待ください。
<感想>
本作はTSもの、つまり性転換を扱った作品になります。
マニアックな属性のジャンルは、コンスタントに作品が発売されているわけではないので、どうしても年単位で浮き沈みがあるように思います。
面白い作品が立て続けに発売されたかと思えば、そういや何年もプレイしていないよなってことも、普通にあったりします。
TSものについては、私は特に好きというほどでもありません。
そのため、積極的に探し求めるということはなく、面白そうな作品が発売されたらプレイするという感じでして。
ただ、ひと昔前は、TSものに強いブランドがあったりして、適度な間隔でプレイしていたように思うのですが、そういえば最近はあまりプレイしていないように思います。
そんな中で発売された本作。
本作は、久しぶりに正面からTSを扱い、少しずつ女体化していく姿を丁寧に描き切った作品でした。
実のところ、本作に対する感想としては、その一言に尽きてしまいます。
女体化していく状況がとても丁寧に、段階をふんで描かれていますので、そういう作品を求めているのであれば、迷うことなくプレイすべき作品なのでしょう。
ここ数年の作品限定で、このレベルの作品が他にあるかと言われると、すぐには出てこないと思いますし。
ただ問題は、本作は、それ以上でもそれ以下でもないということなのです。
たとえば、恋愛ゲーにしても、二人の恋愛を深く掘り下げた作品もあるでしょうが、それだけだとマンネリになってしまいます。
だから各ブランドが、様々な切り口からアプローチしているわけですね。
TSだって同じです。
女体化していく姿を丁寧に描けたという点を除くと、ストーリー自体は特に秀でているわけでもないですし、何か目新しいアプローチがあるわけでもないわけでして。
そのため、個人的には、特に新しい収穫はありませんでした。
<評価>
正直なところ、少し悩みました。
TSもので最近面白い作品がなかったことをふまえると、相対的な観点からもう少し高く評価しても良いかなと思います。
ただ、『夢恋転生』等の過去の作品と比べると、本作がそれらを上回るとも思えなかったわけでして。
そのため、総合では佳作とします。
ランク:C-(佳作)

Last Updated on 2025-03-05 by katan
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