『タナトスの恋 ~淫姉弟相姦~』は、2003年にWIN用として、レッドレーベルから発売されました。
名を伏せていたこともあり、菅野作品の中でもマイナーで、かなり異端な雰囲気の作品でしたね。
<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
あらすじ・・・
不慮の事故によって北原茜の肉体に脳移植された奈緒美…
かつての自分よりも若くて張りのある身体、大きな乳房、セックスも異様に感じてしまう淫らな肉体。
最愛の弟へ、愛の告白を決意する彼女だったが、一つの不安が心をよぎる。
少なくとも一人の人命は救われた。だがそれは一体誰の命だったか?
多くの解釈では、脳の帰属する人格が、その人間の≪個≫であると定義づけている。
するとやはり奈緒美の命が助かったと考えるべきかもしれない…
少なくとも彼女は、自分自身を奈緒美だと考えているのだから。
だが、その肉体の持つ容姿、笑った顔や怒った顔、声、そして匂いすら全く別人であるとき……
脳の人格が、その自らの個性を、果たして表明できるのだろうか?
奈緒美は、鏡の中の自分…北原茜をみつめながらそう思うのだった。
脳移植の事実を知るのは、手術をした北沢卓也の他に、ほんの数人しかいない。
彼らがその事実を翻したら?脳移植の事実など無いと言ったら?
いったい、ここで鏡を見つめている自分は、誰なのだろう?
奈緒美の心には、次第に自らのアイデンティティへの不安と疑念が、芽生えていく。
自らの存在意義を求めてやまない彼女は、まわりをも巻き込み、タナトス(混沌)へと堕ちていくのだった。
そしてその先にあるものは……
<感想>
本作が発売されたのは2003年。
『ミステリート』が2004年の発売なので、その1年くらい前に出た作品ですね。
その時期は、『ミステリート』早う出せと、常に思っていたわけでして。
たぶん、そういう人、少なからずいたと思います。
だから名を伏せたのか、本作は今でこそ菅野さんの作品とされていますが、当初はライター非公開だったように思います。
本作は、脳移植や近親相姦など、考え出すと難しい題材が扱われております。
あまりエロゲでは見かけないタイプの作品ですので、シナリオ重視ですって人にはお勧めの作品です。
まぁ、弟を想う姉の物語を描きたかったのか、姉の秘密に迫る物語を描きたかったのか、いまいち焦点が絞り切れておらず、ストーリーの一貫性に欠ける感はあり、過去の代表作よりは劣りますけどね。
それでも十分に面白い内容ですから、シナリオだけを見るって人ならば、楽しめる可能性は高いのかなと。
さて、上記のシナリオだけ見るって人と、少し限定を加えたのには理由がありまして。
本作は隠れた名作という人もいるように、刺さる人には刺さる作品でもあるのですが、如何せん好き嫌いが分かれやすい作品なのです。
つまり、ストーリーは良いのだけれど、他がダメなんですね。
まず、そもそも原画にかなり癖があり、その時点で人を選んでしまいます。
一見すると近親ものの抜きゲーっぽくもあるのですが、あまりエロ方面でも期待できないですし。
また、システムが弱い上に攻略も難しく、プレイしていてストレスがたまりかねません。
だからどうしても、人を選んでしまうのです。
<評価>
とにかくほぼ全ての面で、普通のエロゲと異なるような癖の強い作品であり、それでいてライターの作品の中でも、優先順位が低い作品といえますので、どうしても埋もれるべくして埋もれてしまうのでしょう。
個人的にも、特に好きな作品でもないですし。
ただ、萌えとかエロとかとは離れたところで、ちょっと変わったシナリオゲーをやりたい人には、中には刺さる人もいると思いますので、検討してみる価値はあると思いますね。
ランク:C(佳作)
Last Updated on 2025-08-25 by katan



