『天使たちの午後』は1985年にPC88用として、JAST(ジャスト)から発売されました。
いわゆる美少女ゲームの元祖とも呼ばれる作品で、80年代を代表するシリーズの初代になります。
<概要>
ゲームジャンルはコマンド入力式ADVになります。
詳細は後述しますが、美少女ゲームの元祖みたいな感じで紹介されることが多く、プレイ経験はなくとも名前だけなら知っている人も多いかと思います。
<ゲームデザイン・システム>
画面の右側にコマンドが表示されていることから、画面だけを見るとコマンド選択式と勘違いしそうなのですが、本作の場合、コマンドは自分で打たなければなりませんでした。
そのため、本作はコマンド入力式になります。
時期的には『オホーツクに消ゆ』が84年末ですので、既にコマンド選択式のADVも登場していました。
もっとも、85年は移行期であり、比率の面では、選択式よりもまだ若干入力式の方が多かったですかね。
本作は、初期版以外では、かの有名なジャストサウンドに対応していました。
そのため、ジャストサウンドを用いれば音声を聞くことも出来ました。
アダルトゲームで音声が標準となるのは、ここから更に10年以上先の話となるわけでして。
それを考えると、最古のアダルトゲームで音声を聞くことが出来るっていうのは、とにかく凄いとしか言いようがないですね。
まぁ、出来は良くなかったみたいですけれどね。。。
私は試したことがなかったので、できれば一度聞いてみたかったものですね。
<グラフィック>
本作は、いわゆる美少女ゲームの元祖的存在の作品でした。
全てはこの1本から始まったと言っても過言ではないでしょう。
・・・って感じの説明を何度も見かけるし、個人的にも基本的にはそれで良いと思っています。
確かに「美少女ゲーム」の元祖だけあって、キャラは当時としては抜群に可愛かったですね。
それまでは劇画調であるとか、極端なロリとか、そんなのばっかでしたから。
いわゆる美少女らしい美少女が出てくるのは、本作からなのだと思います。
ただ、注意してほしいのは、美少女ゲームの元祖足りえるってだけで、決してアダルトゲームの元祖ではないということです。
<感想>
ストーリー自体はかなり単純でした。
本作は、ヒロインの由美子を口説き落とすことが目的となります。
そのために、いろんなキャラと会話し、ネタを拾って、途中で出会った女の子は犯しながら、本命とのHを目指すのです。
ええ、もう見事なまでに単純です。
本当に中身はスカスカでしたね。
まぁ、当時はこれでも平均は保っているとは思いますが、一般の名作ADVと比べるとその差は歴然としていました。
仕方ないかもしれませんが、ちょっと残念でしたね。
しかも、正統派ヒロインだと思った由美子ちゃん。。
その清純そうなイメージとは反対に、すっかりすれちゃっているし。。
ちょっと、いや、かなりショックでした。。
イメージって大事ですね。
攻略直前になって、攻略する意欲がすっかり失われてしまったですから。

そういうわけでゲームとしてはいろいろ問題も多い作品でしたが、可愛くないキャラが多い時代の中では抜群にキャラは可愛かったので、それだけでインパクトは十分と言えるのでしょう。
ちなみに、一応誤解を招かないように重ねて補足しておきますが、上述のとおり、本作は美少女ゲームの元祖であって、決してアダルトゲーム全般の元祖ではないということです。
アダルトゲームという枠組みで考えるならば、本作より先にアダルトゲームはいくつもあるし、本作よりストーリー性の高い作品も、また本作よりゲーム性の高い作品もいくつもあります。
あくまでも、可愛いと思えるような美少女を用いて、そのビジュアルをウリにした点が新しいにすぎません。
ストーリーにしたって、上の説明で分ると思いますが、本作は、今分類すると、陵辱系であるとか抜きゲーに分類されるでしょう。
決して、恋愛系の作品ではありません。
美少女ゲームの元祖という響きであるとか、学園を舞台にしたという設定から、未プレイの人が、今の学園恋愛ゲーにつなげたくなる気持ちも分らないでもないですけどね。
ときどき、本作を起点に、恋愛だの学園だのゲーム性だのと、いろんな要素を読み取ろう・語ろうとする人もいますが、それは明確に間違いなのです。
<評価>
いろいろ書いてきましたが、「可愛いキャラを用いた」という1点だけであったとしても、初には違いないですからね。
私が名作認定したADVの多くにも当てはまることですが、中身はどうあれ存在自体に価値があるのです。
したがって、歴史的価値・資料的価値をも考慮するならば、本作は十分名作と言って良いのではないでしょうか。
Last Updated on 2026-02-25 by katan



コメント
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懐かしいです。
当時、その魅力的なグラフィックに驚愕したのを覚えています。
「おかす」と打つ時の興奮・・・大げさですが、この作品で人生が変わったかもしれません。
当時ジャストサウンドの存在は知っていましたが聴いたのは最近です。ニコニコ動画にアップされていました。
今聴くと笑ってしまいます。急にマカダムも思い出しました。マカダムもしゃべってたな・・
現在の作品と比較すると「天使たちの午後」の品質はしょぼいですが、興奮度では悪くないと感じています。
真理の「おかあさ~ん!」というセリフだけで、今でも頑張れるかもしれません。
頑張るには好みのグラ、加えてシチュエーションが大事ということ再確認しました。
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>>亀頭太郎さん
ジャストサウンドがニコ動にアップされてるんですか。
それは探してみなければ…
情報、ありがとうございます。
コマンド入力式はダルイ面もありましたが、
アダルトゲームでは今でも結構使えるかもしれませんね。
おっしゃるように、Hシーンで自分で打つときはとても興奮できましたから。