『シークレット オブ ザ ルクソール』は、1996年にWIN&MAC用として、インタープログから発売されました。
MYST系ADVの中では、当時はわりと有名な作品でしたね。
<感想>
どういう因果関係があるのか分からないのですが、90年代中期のMYST系やインタラクティブムービーの中には、比較的エジプトが絡んだ作品が多いように思います。
神秘さを表現するのに、扱いやすい題材だったのでしょうか?
絡んだというだけあって、ゲームの1部にだけ出てくるのもありますが、中にはストレートに正面から扱っているものもありまして。
その代表作が、おそらく『アンク』シリーズと本作になるのでしょうね。
本作のゲームジャンルはMYST系のADVになります。
『アンク』シリーズがエデュテイメントソフトとしての側面を有しているのに対し、本作はより一層MYST系ADVとしての面白さを追求した作品でした。
どっちが良いのかは、最終的には好みでしょうね。
エジプトに詳しくなりたいって欲求が少しでもあるのならば、当然アンクシリーズの方が向いているのでしょう。
でも、そんな知識なんて別にいらないよ、純粋にゲームとして楽しめたほうが良いやって人には、本作の方が向いているように思います。
MYST系ADVとして見た場合には本作の方が優れていたわけですが、他のMYST系ADVと比べた場合も、十分に水準は保っていたでしょう。
しかし、良くも悪くも普通のMYST系なんですよね。
この作品ならではって要素が見当たらないわけで、普通に楽しめるゲームではあるのですが、他の名作と並ぶような特徴が足りなかったように思います。
<評価>
全体としては十分に楽しめたこともあって、良作ってところでしょうか。
「エジプト」と「MYST系ADV」が好きなら買いだし、そうでないならスルーって感じのゲームでしょうね。
私自身の感想はそんなところなのですが、比較的世間での扱いは大きかったように思いますし、同時期のMYST系の中では優遇された作品のように感じられて、妙に印象深い作品でもありましたね。
ランク:B(良作)
Last Updated on 2024-11-15 by katan
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