『さとりとやまぼうし』は2011年にWIN用として、
Cosmillicaから発売されました。
同サークルの2作目となる作品でした。
<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
あらすじ・・・和服っ子大集合悲恋冒険遊戯
それはほんの少し前の、過去の。
何処か、知らない国のお話――
時は現代、何処にでもいる平凡で臆病な少女「倭ツバキ」。
ツバキはヤマトを震撼させたある事件をきっかけにボランティアを始めた。
紹介されたホームでの初日、職員にも敬遠される「西本」という老人に出会う。
人間嫌いで評判の老人はツバキに普段見せない笑顔で接し、ツバキも老人と打ち解けていく。
そしてある日、老人は言った。
「そうだ、ツバキちゃん。一つ、昔話をしてあげよう――」
<感想>
現在は活動を休止しているのですが、Cosmillicaという同人サークルがあります。
アダルトゲームも作っているのだけれど、エロゲくさくないというか、最近の商業エロゲのテンプレ的な部分が薄いので、逆に私は違和感なく楽しめるわけでして。
『恋と、ギターと、青い空。』(2015)と、『亡国のクルティザンヌ』(2015)が代表作となるでしょうし、この2作はプレイしてもらいたいなと思うのですが、その布教も兼ねて、本作を取り上げてみました。
本作は、同サークルの2作目になります。
1作目も2011年の発売ですから、本作もサークル最初期の作品と言って良いのでしょう。
最初期の作品ということもあり、本作は非常に小粒な作品です。
ボリュームもとても少ないですし、CGも10枚しかありません。
まぁ、本作は一般ゲーなので、エロがないことから、CGも全部イベントCGに割り当てられますし、ボリュームが少ないことからCGが足りないということはないですけどね。
田舎を舞台にした、後味の悪いと感じられやすい悲恋物語で、小粒ではあるものの、このサークルらしさは出ているかなと思いました。
<評価>
総合では、如何せんボリュームが少なすぎることから、あえてプレイするまでもないかなということで、凡作としておきます。
総合判断では厳しめになりましたが、ライターの良さは出ていますので、テキスト重視な人であれば、もう少し楽しめると思います。
本作は現在はフリーで公開されていますので、プレイはしやすいと言えるでしょう。
本作をあえてプレイしてもらいたいとは思いませんが、できれば多くの人にこのサークルの存在を知ってもらって、『恋と、ギターと、青い空。』や『亡国のクルティザンヌ』を、もっと多くの人にプレイしてもらいたいなと思いますね。
ランク:D(凡作)
Last Updated on 2024-04-18 by katan