『処女はお姉さまに恋してる』は2005年にWIN用として、キャラメルBOXから発売されました。
女装ものの先駆けとなった作品ですね。
<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
あらすじ・・・
梅雨の合間、少し控えめな日差しが桜並木を縫って湿った石畳を優しく照らしている。
昨夜の雨に濡れた桜の青葉が雫をきらきらと光らせながら、鮮やかな緑色を透かして揺れている。
校舎までの短い桜並木に、少女達の黄色い笑い声と軽い靴音が弾むように響いている。
その光景は、とても清純で美しく、清々しい。
でも…どうして男(ボク)が通わなきゃいけないのっ?!
鏑木財閥の御曹司で、文武両道・天稟の才があるけどちょっと気の弱い男の子。
そんな瑞穂のもとへ、ある日顧問弁護士が訪れる。
『先だって亡くなられたお祖父様の遺言です』
そう言って渡されたのは、なんと女学院の入学案内。
幼なじみ・まりやの趣味で女装を強要させられたあげく、無理矢理転入させられた女学院では、なんの間違いか全校生徒の憧れの的『エルダー・シスター』に選出されてしまう。
突然嵐のように降って湧いた、お嬢さま学院での大騒動!!
瑞穂は一体どうなってしまうのか…?!
<感想>
内容的には学園恋愛ものになるのですが、主人公が女装して女子校に入るため、いわゆる女装ものとして捉えるのが一番良いのでしょう。
世の中、一体何が流行りだすかわからないものだな~って思ったものですが、その後一ジャンルとして認知されるほど人気が出た、いわゆる女装ものの先駆けとなった作品ですね。
女装ものというと、何か軟弱なイメージも持ちがちなのですが、むしろその逆で、主人公が良いために1本筋が通っていますし、キャラ同士の掛け合いも楽しく、基本的には普通に楽しいって感じの作品でした。
ただ、あえて女装ものにしなくても、普通に百合ものでも良かったとも思うわけでして。
女装ものにすべき理由が伝わってこなかったという意味では、長所が長所足りえていないってことなのかもしれないですね。
まぁ、好意的に解釈するならば、百合が流行り始めたことから、その良さをエロゲに導入しようとしたら、女装ものという形になるのでしょうか。
そういう意味では、この時期に女装ものが出てきたというのは、出るべくして出てきたといえるのかもしれません。
また、いかにも萌えゲーっぽい雰囲気の絵が、今回ばかりはどうにもミスマッチに感じてしまったわけで、それでイマイチ雰囲気に酔えない面もありました。
それと、私は少女漫画も小説も好きなタイプなので気にならなかったですが、その手が苦手な人は注意が必要なのかもしれません。
<評価>
総じて、普通には楽しめたけど、それ以上でもそれ以下でもないということで、内容自体は佳作相当の作品だと思います。
また、私はPC98時代の作品もプレイしていますから、ニューハーフが潜入する作品とかもプレイしているので、本作が新鮮とも思えませんでした。
そのため、本作に対しては、辛めに考えていたところがあります。
しかし、本作が女装ものブームの先駆けとなった作品である点は否定できませんし、オタクの中の流行にいち早く対応し、エロゲ流にアレンジしたということで、時代を象徴する作品ともいえるのでしょう。
その点を再評価し、総合でも良作とします。
まぁ、結果的にどう感じるかは別として、この類の作品が好きな人ならば、一度は絶対にやっておくべき作品と言えるのではないでしょうか。
ランク:B-(佳作)

Last Updated on 2026-02-08 by katan



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