オナけん!

2011

『オナけん!』は2011年にWIN用として、フルーツJAMから発売されました。

個人的に、妙に好きな作品でしたね。

<概要>

ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

あらすじ・・・
校内でも有名なトラブルメーカーの春日部奈央。
彼女のいまのマイブームは、なんとオナニー!
そんな彼女が幼なじみの響や同級生の紀香、さらには上級生の真子までも巻き込んで、新しいクラブを立ち上げる。
その名は『オナけん』!
奈央は『オナけん』の活動と称して部員に自分たちのオナニーの話を強要する。
羞恥に頬を染めながらも自分のオナニーについて語りだす響、紀香、真子。
そんな彼女たちから聞き出した様々なオナニーの方法を、奈央は自分の身体を使って試していく。
すばらしいオナニーの追求。
果たして、奈央のたどり着くオナニーとはどんなオナニーなのか。
さらにオナニーに飽きたらなくなった彼女達の行き着く先は…?

<感想>

今までどこにも書いたことはないけれど、実は密かに好きだったマイナー作が、本作になります。

誤解を覚悟でイメージで伝えると、涼宮ハルヒとSOS団ってありますよね。
ハルヒに該当するのが主人公の春日部奈央で、ハルヒは宇宙人や未来人や超能力者を探し出して一緒に遊ぶこと目的としてたSOS団を作りますが、奈央はオナニーを追求するためにオナけんを作ります。
奈央の破天荒さと、それに振り回されるメンバーを見ていると、なぜかハルヒを連想するのです。

さて、本作はオナニーを研究するということで、各メンバーが自分の普段の方法を話すことになります。
その方法を聞いた奈央が、自宅に戻って実践し、翌日に感想を言って、また別の人の方法を聞くという流れになります。

女性が自分の自慰行為について語るという作品は、実はPC88時代から存在し、結構歴史の古いジャンルになります。
数こそ多くはないものの、時々、ぽつぽつと発売されていたように思います。
私は結構プレイしてきたように思いますので、あまり意識していなかったけれど、こういうジャンルが結構好きなのかもしれません。

これまでの同系統の作品は、単に自分の行為を告白するというものが多く、それより先の発展はありませんでした。
それに対して本作は、クラブの仲間に自分の行為を話さなければならないわけです。
これは恥ずかしいですよね~
意を決して皆の前で話し、話し終わったらそれで終了とはなりません。
その方法を奈央が実践し、翌日、感想を言われるわけです。
告白した部員は、2度恥ずかしめにあうようなものであり、この感覚は新鮮でしたね。
同系統の作品の新たな一面をみたように思います。

本作には、女性キャラしか登場しません。
女の子同士が楽しそうに会話しているだけでも満足できますが、そういう作品って、今だとほとんど百合展開に進んでしまいます。
それも悪くはないけれど、猫も杓子も百合展開だと、たまには違うものが見たくなります。
本作は、あくまでも自慰行為の報告と実践であり、百合ではありません。
私が本作を好きだというのも、そういうところに理由があるのかもしれませんね。

というわけで、プレイ中はとても楽しかったのですが、ボリュームは少なかったです。
また、本作は完結せず、『オナけん!1.2』へと続きます。
良いところで終わってしまったので、そこは消化不良でした。

<評価>

総合では佳作とします。

途中で終わってしまったので、どうしてもその分は低くせざるを得ないのですが、主観的には良作相当の作品であり、他人はどうであれ、自分は楽しめた作品でした。

ランク:C(佳作)

Last Updated on 2025-03-26 by katan

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