NOISE voice of snow

2011

『NOISE -voice of snow-』は2011年にWIN用として、Operettaから発売されました。

『越えざるは紅い花』が面白かったことから、プレイした作品でした。

<概要>

ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

あらすじ・・・王政崩壊後、闇組織が幅をきかせている歪んだ国――ネフィル。
一年の大半が雪で覆われている別名“白の国”とも言われるこの国で、
主人公は孤児院の皆と共に懸命に生きていた。
だが十七歳の誕生日を迎えた日、つつましやかだけれど幸せな日々は、
突如打ち砕かれてしまう。
しかも絶望に負けそうになった主人公を救ったのは、
なんとネフィル一の勢力を誇る闇組織の首領で……。

選ぶのは、見守る光の道か、血に染まる闇の道か――主人公の選択が始まる。

<感想>

本作は女性向けの、いわゆる乙女ゲームになります。
なお、18禁ではなく、一般向けの作品です。

これはね、私の普段のアンテナからは、どうしても漏れやすいです。
PCの乙女ゲーで、しかも一般向けですから。
いや、それだけなら他にもあるので大したことではないのですが、私の場合、似たタイトルの作品が他にある場合、どうも無意識のうちに敬遠してしまう傾向があることから、NOISEってタイトルの段階でスルーしてしまうのです。
まぁ、そんなのお前だけだよって言われそうですけどね。
そのため発売直後には知らなかったのですが、翌2012年に『越えざるは紅い花』が発売されて、それが非常に面白かったわけでして。
それでライターが同じである本作に興味を持ったわけです。

ライターの合う合わないは人によって異なるので、決して一般化はできないのでしょうけどね。
少なくとも私にはライターである松竹梅さんの作品は凄く合うようでして。
今作においてもキャラの会話もとても楽しかったし、世界観も好きで、雰囲気の良い作品に感じました。

そもそも私は、女の子が異世界に放り出され、右も左も分らない世界で懸命に頑張るという類の作品が好きで、そういう類の少女漫画も好んで読んでいたりします。
本作は異世界に放り出されるわけではないですが、ファンタジー世界を舞台としつつ、ある日突然売り払われて、全く未知の状況に置かれてしまうわけで、大雑把な傾向としては似ているのです。
それでいて松竹梅さんの描く世界観やキャラが合うわけですから、まぁある意味楽しめて当然なのでしょう。
また少しダークな世界観であり、それでいて笑える展開もありつつ、多数のキャラの人間関係が入り混じるわけで、そういう点からも好みの作品なのです。

一般的にはシナリオゲーと呼ばれそうなストーリー重視の作品ですが、グラフィックやシステム面も問題ないです。
また男性向けだとシナリオゲーのEND数は少なくなってきていますが、本作は30近いENDがありますので、ゲームとしてある程度の分岐を求める人も楽しめるでしょう。

<評価>

というわけで、主観的には非常に好きですし、主観面だけで判断するなら名作と言えるのでしょう。
ただ、本作ならではと断言できる要素が弱いかなということで、総合では良作としておきます。

まぁ、その本作ならではというのを想定して作られたのが、おそらくEND0なのでしょうが・・・
これって、たぶん否定的な人の方が多いのではないかと。
この点を以てマイナスに評価することもしませんでしたが、個人的にはなかった方が良いと思いましたし。
本作の世界観が好きで浸っていた人ほど、ぶち壊しに感じて興醒めしかねないですからね。

そのため一概にストーリーが良いと言い切れない部分もありますし、とにかく本作をプレイして欲しいとまでは言わないですけどね。
まずは『越えざるは紅い花』が未プレイならそちらを先にプレイして、面白いなと感じられたならば、本作をプレイしても満足できると思いますね。

ランク:B(良作)


NOISE -voice of snow-
Noise -voice of snow-[初回限定版]

Last Updated on 2024-12-21 by katan

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