寝トリ学園 ~彼氏持ちでもお構いなし! ヤりたい放題ADV~

2014

『寝トリ学園 ~彼氏持ちでもお構いなし! ヤりたい放題ADV~』は、2014年にWIN用として、インターハートから発売されました。

寝取りものでは最近少なくなったフルプライス作品であり、フルプライスとしての寝取りゲーの価値を示せた作品でしたね。

<概要>

ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

あらすじ・・・
2年に及ぶ学園生活は果たして充実していたのか……。
俺、高垣直樹(彼女なし童貞)は振り返ってみる。
男友達だけで行った夏の海はまあ楽しかった。
昼はナンパ全敗で最終的にはおまわりさんに怒られたり、夜は有料AVチャンネルに世界の深さを教えて貰ったり。
普段の学園生活も、それなりに俺は楽しかったんだ。
学園でHしてるカップルを見つければ皆で覗き行為したり――。
そんな馬鹿をやりまくった仲間たちはもういない。登校もひとりぼっちだ。
そんな俺に嬉しい事件が起きる。クラスメイトで幼馴染の女が、生徒会役員のお手伝いメンバーとして俺を推薦したのだ。
かくして生徒会に入れる事になり、あこがれの巨乳ちゃんとお近づきに……!
そして俺は生徒会のメンバーを次々と手中に収めていく事になる。
このお話は彼氏のいる女をいかにして自分のものにしていったかを書き綴った1年間の物語である――。

<はじめに>

寝取られ(NTR)とか寝取り(NTL)作品は、近年は多くが低価格商品だったり、同人作品だったりします。
それでもユーザーから高い評価を得ている作品もありますし、現状でユーザーが満足しているのであれば、低価格商品でも問題ないのかもしれません。
何せ、安い方が失敗したときのダメージも少ないですからね。
たまにフルプライスのNTLないしNTR作品もありますが、単に攻略人数とボリュームが増えただけならば、ヒロイン数を減らしてメインのシナリオだけに絞って低価格でも構わないとも思えます。
そうなると、フルプライスのNTLなんて不要ではないかと思いがちなのですが、フルプライスにはフルプライスにしかできないこともあるわけで、本作はフルプライスの寝取りものとして、一つの方向性を示してくれたのかもしれません。

<グラフィック>

まず、グラフィックから見ていきますと、原画は流行路線でもないですし、これがストライクゾーンのど真ん中と答える人も、あまり多くないように思います(ファンの方、ごめんなさい)。

特徴としてはデフォルメされた絵が幾つかあり、フルプライスの萌えゲーでは今日多用されるものの、低価格商品とか陵辱系の作品では、あまり見かけない手法です。
まぁ、コメディ部分のデフォルメ絵なんぞ要らん、そんなの用意する暇があるなら、一枚でも多くエロを入れろという人もいるでしょう。
低価格商品で満足できるユーザーだと、そういう人も結構いると思うんですよね。
もし、そういう人であれば、本作の演出は不要に感じるのでしょう。
しかし、フルプライス作品にはデフォルメ絵での演出などがあるのに、低価格商品はエロ絵しかなく、その味気無さが物足りないであるとか、フルプライス作品よりクオリティが低く感じてしまい、それで低価格商品をプレイする気になれない人もいるでしょう。
もし後者であるならば、本作のような作品の方が楽しめます。
個人的には、低価格商品でも十分に楽しめていますから、本作の様なコメディ部分での演出が必須とは考えません。
しかし、私の好みとは関係なしに、日常部分がフルプライスの萌えゲーっぽく進む寝取りゲーがあっても、それはそれで一つの方向性としてありだと思うのですよ。
好き嫌いとか、要不要の問題ではなく、低価格商品と異なる方向性が存在することが何より大事なのです。

<感想>

ストーリーに関してもそうで、寝取り時のエロさえ濃ければ良いというのであれば、評判の良い寝取り系低価格商品で足りますし、本作に特別な意義は見いだせないでしょう。

しかし本作は、ボリュームが増えたことで、ヒロインのキャラ立ても比較的しっかり行うことができていますし、キャラ立てを重視する人であれば、楽しめる確率は高まります。

また、物語内の期間も長くなっていますので、時間の経過に伴う人間関係の変化も描かれています。
例えばヒロインらには彼氏がいて、後になるほど彼氏との関係は深まりますし、当然途中で処女でなくなるヒロインもいます。
一学期の頃はヒロインと彼氏との関係も初心なもので、その時点で奪っても寝取りという印象は少なく、どちらかというとレイプと、レイプから始まる恋愛みたいな、そんなノリになります。
これが二学期になると、既に彼氏との信頼関係が深まっているので、寝取りの雰囲気が強くなっていきます。

期間は大きく分けて、一学期、二学期、冬休み、三学期の4つになります。
後半の方が寝取り感覚は強くなるのだけれど、描写される量が少なくなってしまいますからね。
ヒロインを独占して楽しみたいのなら一学期から狙うべきですし、寝取って自分のものにする描写を楽しみたいなら二学期が良いでしょうか。
それ以外は、火遊びって感じですかね。
まぁ、好きな順に楽しめば良いのですが、同じヒロインでも時間の経過により関係性が異なるわけで、攻略時期によって方向性が変わるというのも、低価格商品では表現しにくい部分かもしれません。
その点でも、フルプライスとしての寝取りものの価値は示せたのかなと。

<評価>

上記のように絵に癖はありますし、1人のヒロインを対象にした濃密な寝取りを求めるのであれば、低価格の好みに合いそうな作品をプレイすれば十分なのだと思います。
私も本作の原画が良いとか、シナリオが格別に良いとまでは思っていないので、優れた低価格商品にあって、本作にないものもあるのでしょう。

しかし、例え秀逸なNTLの低価格商品であっても、その作品にないものが本作にはあります。
演出面であるとか、人間関係の変化による描写の違いであるとか。
少なくとも、本作の魅力は低価格路線では表現しきれません。
低価格路線とは異なるフルプライス作品としての寝取りものの価値、在り方を示せた点は、本作の意義・独自性と言えるのでしょう。
もうフルプライスの寝取りって不要ではないかと思いかけていた私に、そうではないのだと、工夫すれば様々な可能性が残っているのだと、そう再認識させてくれた点で、個人的には印象深い作品でしたね。

ランク:B(良作)


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Last Updated on 2024-10-14 by katan

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