『巨乳ファンタジー外伝』は2011年にWIN用として、Waffleから発売されました。
2009年に発売された『巨乳ファンタジー』の外伝ということですが、物語は『巨乳ファンタジー』の続きとなります。
<感想>
直接の続編なので2扱いでも良かったのでしょうが、ミドルプライスというボリュームの関係で外伝にしたのでしょうか。
いずれにしろ、そういう作品ですので、本編をやっていないと話になりません。
いきなり本作からやる人もいないかとは思いますが、必ず本編からプレイしてください。
さて、前作たる本編では、主人公が成り上がって国王になりました。
外伝はその国王になってからの話で、今度は他国との争いがメインとなります。
つまり国王として他国からの魔の手をかわしつつ、逆にこちらの領土を増やしたりするわけですね。
最初から国王という設定が設定ですので、当然ながら本編時のような、どんどん成り上がっていくような楽しみはありません。
また、ミドルプライス作品のボリュームということもあり、他国も完全に支配下に置くのは1か国だけです。
したがって、本編にあったような、ストーリー上の爽快感はないと言わざるを得ないでしょう。
もっとも、本作における爽快感は、ストーリー上の動きだけではありません。
マクロな視点では主人公の立場や外的な要素の変動にありますが、ミクロな視点では主人公の立ち振る舞いや言動そのものにあるわけです。
軽妙な話術は本編時も同様なのですが、本編時は運が良かっただけみたいなところも多かったです。
本作もそういうところは残っているのですが、王としての成長した姿が随所に見受けられます。
なので、全体的な印象としては、本編時より好ましく見えました。
結局、最大のウリである爽快感は、マクロな部分では減ったものの、ミクロな部分では逆に増えたわけであり、全体としては同水準のものを保っていたように思います。
それ故に、相変わらずやめ時が分からない感じで、ずるずるとプレイしてしまうのですよ。
キャラや絵は、相変わらず巨乳ばっかです。
ここはもう、完全に好みでしょうね。
私はそんなに巨乳属性はないので、属性がある人はもっと楽しめるように思います。
ただ、新キャラが優遇されるのは当然だとしても、本編時のキャラの扱いに結構差があります。
ストーリーの流れからして仕方のない面もありますので、評価という側面からは考慮しません。
しかし、主観的にはちょっと物足りなさも残るわけでして。
というか、アイシスをもっと出せよ…
外伝、或いは実質的な続編としては出番が減るのも分かるのですが、本編で一番アイシスが好きだった者としては、これは痛すぎです。
もし仮にファンディスクという立場であったら、大幅に減点しているところでしたよ。
そういうわけで主観的な面だけを言えば不満もあるのですが、ゲーム全体としては良質な部類と言えるでしょう。
『巨乳魔女』で若干のトーンダウンが見受けられたものの、今回は完全に復活した感じです。
総合では、ミドルプライスならこのボリュームも普通と思いますので、結局はギリギリで良作と判断しておきたいと思います。
まぁ、前作が好きなら、本作も十分に楽しめるでしょうね。
逆に前作が合わないなら、本作も合わないでしょう。
ただ、前作が楽しめても主人公のラッキーさが気にかかりだした人は、本作で醒めてしまうおそれはあります。
勢いで突っ走るゲームに不可避的な問題ではありますが、その点は注意が必要かもしれませんね。
ランク:B-(良作)
Last Updated on 2024-12-12 by katan
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