『金色ラブリッチェ』は2017年にWIN用として、SAGA PLANETSから発売されました。
何を以て良質と考えるのか・・・で、印象も変わってくる作品かもしれませんね。
<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
あらすじ・・・
私立ノーブル学園。
そこは未来の紳士淑女を作る場所。
教養だけでなく、品格を学ぶための全寮制の学園である。
とくに今年は、さる北欧の小国より王族を招いたとかで、学園は例年にない緊迫感を帯びていた。
主人公、市松央路が思いがけないことからお姫様に気に入られ、学園に叩きこまれたのはそんなとき。
寮の空き部屋の関係で、女子寮の端に押し込まれたのはそんなときだった…。
<感想>
個人的な話から入って申し訳ないのですが、私自身の2017年というのは、実は、純愛キャラゲーをいろいろやっていた年でもありました。
偏見により過度に低くみていないかという観点から、旧作とかも結構やっていたんですよね。
その中には、世間の評判は良さそうだけれども、自分は全然楽しめなかったものもあれば、またその逆もありまして。
そういう感想を抱いた理由は作品ごとに異なるのでしょうが、一つの共通点を見出すならば、テンプレな量産型エロゲにみられるような、エロゲ独自の雰囲気というか、そういうエロゲ臭がするかしないか、その点に尽きるようにも思うのです。
つまり、世間での評判が良くても、いかにもなエロゲ臭が漂う作品は楽しめず、地味だの特徴に欠けると言われていても、エロゲ臭が薄い作品は割と楽しめるんですよね。
ちなみに、エロゲ臭の漂う作品を楽しめないってのは、過去のエロゲと似たような雰囲気であることから、マンネリのように感じてしまい、それで楽しめないってことですね。
そういう意味では、本作は、テンプレっぽい、いかにもな量産型エロゲであり、そこから漂うエロゲ臭のために、そしてそれを打ち消すほどのプラスアルファもないことから、私個人は心底は楽しめない作品でした。
したがって、仮に本作の良い評判を聞いて、他にはないような作品かと期待してプレイするならば、おそらくガッカリすることでしょう。
でも、逆に、今の量産型エロゲも、それはそれで一つの方向性なのだと考え、またその方向性が好きであるならば、本作を楽しめる可能性は格段に高まるのでしょう。
ほとんどの点で同系統の他作品の標準を超えており、同系統の作品の中では優秀な作品だと思いますからね。
特にライターのファンであればあるほど、楽しめる可能性は高くなると思います。
画質は良いけど、そもそもCGの構図は良くないとか、 演出も良いといえば良いけれど、長所と呼べるほどでもないとか、素直に褒めにくい作品でもあるのですが、実は、1点だけ凄く気に入った点がありまして。
それが、OPになります。
主題歌自体は、好きってほどでもないのですが、ムービーと合わさったOP全体の雰囲気が、凄く好きなのです。
なんか見ていて元気になれる気がしてきて、そういうのって良いですよね。
近年では、最も個人的な再生回数の多いOPかもしれません。
<OP>
願わくば、このOPの動いている水準で最後までゲームができたらなと。
そうすれば、同じシナリオであっても、もっと楽しめたと思うのですけどね。
<総合>
内容だけだと凡作もありえたのですが、OPがたまらなく好きなので、その点を加味して、総合では佳作としておきます。
普段の私の基準からは点の伸びにくい作品ですが、今の典型的なエロゲが好きな人であれば、まず楽しめる作品だと思いますので、そういう観点からはお勧めできる作品だと思いますね。
ランク:C(佳作)
Last Updated on 2024-08-17 by katan