『禁断の病棟 特殊精神科医 遊佐惣介の診察記録』は2011年にWIN用として、アトリエかぐやから発売されました。
樽ドルのようなヒロインが印象的な作品でした。
<感想>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
主人公は医者で、メインのターゲットは患者であり、細かい設定はさておき、基本的には催眠術をかけて、それで堕としていくタイプのゲームと言えるでしょう。
このゲーム、パッケージやタイトルからは、ナース物として属性が狭く偏っていそうに思えます。
しかしバッドで寝取られもありますし、露出系のシチュもありますし、上記のように催眠系の作品でもあり、実は結構幅広かったりもします。
ただ、催眠にしろNTRにしろ露出にしろ、どれも取ってつけたような中途半端さがあるわけでして。
設定を活かしたストーリーがあるわけでもなく、本編部分にしても何かいろいろ謎がありそうでいながら、実はどうでも良いような内容でしたしね。
ストーリーについて一言で済ませると、全てが「中途半端」なんです。
最後のオマケで皆にナースの衣装を着せたハーレム展開がありますが、ナースに特化したような部分はここしかないともいえます。
これでは一番多いであろう、ナース属性に期待を寄せた人も満足できないと思います。
プレイ前は今度は病院物かって思うわけですから、もっとこの部分を厚くしていた方が満足できたと思うんですけどね。
そういうわけで基本的には、絵買いの人にしかすすめられないのでしょう。
ただ、毎回大きな武器になるM&Mさんの絵なのですが、ヒロインの体形がちょっと樽化しています。
熟女ヒロインでこれなら十分にありなのですが、若いお嬢様でこれはないだろとも思うわけで、樽っぽい体形は萎えるって人は注意が必要でしょう。
そういう意味では、いつものような安心のM&Mブランドとは言えないと思います。
本当に上手い絵師ならキャラの年齢ごとにも体型を描き分けられるはずで、樽化云々よりも描き分けができないことが、実は一番の問題なんですよね。
もっとも、それを言い出すと今のほとんどのゲームが該当するので、特にマイナスになるわけではないですけど。
<評価>
何か書き出すと批判めいたことしか出てこないのですが、個人的には一応は元は取れたように思います。
ヒロインに多いお嬢様は好きな属性ですし、露出系のシチュも好きですし、三次でも樽ドルって実は結構好きなんですよね。
なので、あぁ~これは駄目な人は全く駄目だろうな~と思いながらも、
自分自身はそれなりに楽しめたってところです。
そういうわけで一応ギリギリ佳作としておきますが、
ブランド的にはちょっと課題も残る作品でしたね。
ランク:C(佳作)
Last Updated on 2024-12-13 by katan
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