『君と目覚める幾つかの方法』は2018年にWIN用として、Navelから発売されました。
つり乙シリーズが面白かったので興味を持った作品でした。
<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
あらすじ・・・
舞台は近未来の日本。
オートマタと呼ばれるアンドロイドが普及しており、友人として、恋人として、あるいは労働力として、人々に親しまれ社会に溶け込んでいる。
主人公『伊奈宗介』はオートマタ整備士で、祖父から受け継いだ店『伊奈モータース』の店長として平穏な毎日を送っていた。
ある日、店先に一人のオートマタの少女が倒れていた。
廃棄処分費を惜しんだオーナーにより不法投棄されたものと判断し回収しようとしたが、宗介は少女がオートマタに偽装された人間であると気がつく。
少女は両足を失っており、義足ではなくオートマタのパーツを取り付けられるという不可解極まりない状況で倒れていたのだ。
謎の少女「枚方初音」を保護した宗介は、人の四肢を切断し売りさばく『人体売買』という闇の深い大事件に巻きこまれていくことになる。
<感想>
もともと原画の西又葵さんや鈴平ひろさんの絵が好きで、BasiL時代から追いかけていたのですが、どうもライターが合わないことが多く、あまり楽しめないことも多かったわけでして。
ただ、つり乙シリーズは楽しめたので、本作にも興味を持った次第です。
本作のライターである、かずきふみさんは、これまでに何本も書いていますし、それなりにファンもいるように思います。
本作も、ファンなら十分楽しめるでしょうし、私も基本的には楽しんで読むことができました。
ただ、少しコンパクトすぎてあっさりした印象を受けますので、おそらく同ライターの代表作とかにはなりにくいのかなと思います。
個人的に気になった点としては、普通に楽しめる作品ではあったのですが、これ、この世界観と設定でやる必要性があったのかなということでしょうか。
普通の恋愛ゲーだった方が、素直に楽しめていたように思います。
そのため、テキストは楽しめたものの、ストーリーという観点からは低い評価になってしまいます。
<評価>
決して悪くはないし、普通には楽しめるのですが、高得点にはなりにくい作品といえるでしょう。
総合では佳作としておきます。
主課的にも、つり乙シリーズには及ばないなということで、少し物足りなさを感じた作品でした。
ランク:C-(佳作)
Last Updated on 2024-08-14 by katan