顔のない月

2000

『顔のない月』は2000年にWIN用として、ROOTから発売されました。

CARNELIANさん率いるROOTブランドの第1作目であり、とにかくキャラが可愛かったですね。

<概要>

ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

あらすじ・・・
主人公の羽山浩一は、交通事故で養父母を亡くしたことをきっかけに本当の生家「倉木家」の館へ招待され、大学が休みの間を館で過ごすことになる。
少年時代の記憶の一部分をなくしている主人公には、10年以上前に一度引き取られたことがあるという
倉木家について何の記憶もなかった。
館を訪れた主人公は当主候補として招かれたことを知り、許婚と一緒に過ごすことになる。
突然の出来事に戸惑いつつも、その運命に従うことに…。

<感想>

この頃のCARNELIANさんは、原画として人気実力共に最高の人物だったと思います。
それに加えて本作は塗りも良いものだから、発売前から何故か異常なくらいに期待した作品でした。
実際、この年のアダルトゲームとしては、グラフィックの出来は最高レベルにあったかと思います。

ただ、問題は中身ですね。
物語は伝奇やサスペンスといった感じでいろんな要素を含みますが、端的に言えば館物になるのかなと。

いろんな要素を含むだけあって、設定だけ見れば面白そうなんです。
しかし、いざやってみると、どうもあまり面白く感じないわけでして。
正直、今となっては全然覚えていません。
眠くなるとかそいうわけでもないですし、館物としては押さえるべきところを押えているのですが、無難に守りすぎたためにとにかく印象の薄いストーリーでした。

まぁストーリーラインは定番で普通レベルを守って、あとは絵で勝負ってところだったんでしょうね。
その思惑通りストーリーを普通に楽しめた人ならば、絵の良さにより更に楽しく感じられたのではないでしょうか。

<評価>

ただ、個人的にはこの類のゲームを散々やってきたこともあって、あまり印象に残らなかったと。
もしこの絵に興味がなければ凡作レベルに感じてしまったかもしれませんが、個人的にはその絵が非常に良かったし、ストーリーはともかくとしてもキャラは良かったわけで、特にヒロインの鈴菜が凄く可愛かったこともあり、元は十分に取れたかと思います。
そのため、一応佳作と判断しておきます。

購入するか否かを悩んでいる人は、ボリュームのあるCG集と考えて判断すれば良いのではないでしょうか。
そういう視点に立てる人であれば、絶対に損はしない作品だと思います。

最後に全然関係ないのですが。
本作発売当時に予定で挙げられていた『LUNA CAGE』。
『MYST』のアダルト版を目指すということで、個人的には凄く期待していたんですよね。
他のゲームはともかくこのゲームだけは出して欲しかったわけで、発売中止が非常に痛かったものです。

ランク:C(佳作)


ランク:C(佳作)
顔のない月
ダウンロード版
顔のない月 DVD Collectors Edition Renewal

Last Updated on 2025-01-19 by katan

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