『放課後マニア倶楽部』は1997年にWIN用として、リビドーから発売されました。
前作から180度の方針転換を遂げ、いつものリビドーが帰ってきました。
その潔さと売り方のインパクトが絶大な作品でしたね。
<総論>
PC98時代、オカズウェアの『リビドー7』など、主に過激なエロで名を馳せていたリビドーソフト。
『リビドー7』なんかは、あまりも過激であるため、知人が女性不信になりましたしw
(その後ホモ疑惑が流れ出しましたっけ)
その変態なまでのエロさがうりだったリビドーが、何をとちくるったか、『放課後恋愛クラブ』という恋愛ゲームを96年に発売しました。
『放課後恋愛クラブ』は、恋愛クラブなるクラブを放課後に喫茶店で実施し、会話して恋愛関係になることを目的とした作品でした。
セガサターンにも移植されているので、当時アダルトゲームをプレイしていなくても、恋愛クラブは知っているという人は結構いるかもしれませんね。
個人的には、『放課後恋愛クラブ』の内容自体は、どうにも薄味でイマイチだったように思うのですが、当時まだ珍しかったWIN95初期の恋愛モノですし、周りがPC98のゲームが多かったというのもあり、とにかくグラフィックは突出して綺麗でしたし、何よりキャラが可愛かったわけでして。
そのおかげで、かなりヒットしたんですよね。
私も、そのキャラデザが好きで、原画集まで購入したものです。
こうしてライト層にうけ新規ファンを大量に獲得した一方で、濃いエロ目的の旧来のファンがガッカリしていた矢先、翌97年に発売されたのが、この『放課後マニア倶楽部』でした。
そこでプレイヤーを待ち構えていたのは、恋愛クラブに登場した清純派ヒロインらの過激な痴態と、マニアックなプレイの数々だったのです。
<感想>
本作は、『放課後恋愛クラブ』と同じ設定・キャラによる物語であり、言うなれば「if」の話となります。
具体的には、『放課後恋愛クラブ』に脇役として登場していた、『放課後恋愛クラブ』の主人公の「友人」が本作の主人公になります。
『放課後恋愛クラブ』では会話して恋愛へと発展するのですが、『放課後マニア倶楽部』では、会話後に対象となるヒロインをストーキングし、ヒロイン達の弱みを握って脅迫していくってのが、大雑把なゲームの流れになります。
つまり基本的には陵辱ものであり、同時に前作主人公に想いを寄せるヒロインたちを奪っていくということで、寝取りもの(NTL)でもあるわけですね。
この陵辱部分が、かなり強烈でして。
スカトロに寝取らせ、輪姦等、きつい内容が多いので、様々な属性のある人にはたまらない作りなのですが、NG属性の多いような免疫の少ない人だと、かなりショックを受けると思います。
個人的には、ウ○コをラップで包んで冷凍庫で保管とか、想像して妙に興奮したものですw
ただ、当時は寝取らせが理解できなかったので、何でヒロインを他人に寝取らせるのかと納得できなかったですけどね。
でも、自分の嗜好と合致するにしろ、しないにしろ、ここであらゆる変態パターンを体験することで、後の自分の属性の拡大への基盤を作ることができたように思います。
まぁ、それが人として正しいのかは分かりませんが。。。
前作『放課後恋愛クラブ』で作りあげた、ヒロインたちの清純なイメージの徹底的な破壊。
そのインパクトは、実に絶大でした。
あそこまで清純路線で作っていた物を、よくぞここまで徹底的に破壊できたものです。
エロゲでここまで衝撃を受けたことは他にないかもしれないですね。
まさか?!という気持ちが半分、その反面、やっぱりリビドーだなって、妙に納得した気持ちもあったものです。
ツンデレではないですが、『放課後恋愛クラブ』によりリビドーに裏切られた気になっていた人もいたでしょうし、それだけに本作の登場を喝采で迎えた人も多かったでしょう。
もっとも、今だったら前作ファンによる暴動がおきそうなので、こういうのは作れないのでしょうね。
何とも世知辛い世の中になったものです。。。
また、エロゲ雑誌によって全て異なる過激なポスターも衝撃的でしたね。
全ヒロイン分のポスターが欲しいと思ったのも、ふり返ってみるとこのゲームだけかもしれません。
ゲームの売り方・宣伝で、ここまで感心したゲームもないですね~
ところで、本作は基本的にはヒロインを脅迫し、マニアックな鬼畜ルートに進むのが目的となりますが、実はPC内に恋愛クラブのデータが残っていれば、恋愛ルートにも分岐することができました。
ストーリーは恋愛クラブの繰り返しになるので、意味がないのではと思う人もいるでしょう。
しかし、ヒロインの中には、本作主人公の実姉がいますからね。
実姉との恋愛は陵辱より背徳的ですし、近親物が好きな人をも喜ばせたものです。
このように本作は、陵辱路線にも恋愛路線にも進むことができたわけです。
特に前作の清純路線っぷりが半端なかっただけに、その落差・ギャップが凄かったですからね。
私は純愛と陵辱の両立できるのが、アダルトゲームの魅力と常日頃から考えていますので、『放課後恋愛クラブ』と対極な『放課後マニア倶楽部』は凄く高く評価しています。
こういうギャップを楽しむ作品も90年代後半には幾つかありますが、本作登場時にはほとんどなかったことから、その点でもプラスに評価すべきでしょう。
加えて、オマケ要素として説明書がやたら豪華で、これだけでも満足でした。
<ゲームデザイン>
本作は、会うヒロインを選んで会話をしてフラグをたてるという意味では、よくあるタイプのノベルゲームなのでしょう。
もっとも、本作はマルチウインドウ形式であり、今のように一画面に全てをおさめるのではなく、キャラのグラフィックやテキスト欄、必要なデータなどが、それぞれ別ウインドウで表示されました。
その構造が良いのか悪いのかは一概に言えませんが、何にせよ今となっては逆に少し珍しいのかもしれません。
今でこそ滅多に見なくなったものの、こういうマルチウインドウ形式は、WIN95が出たばかりの当時の流行だったんですよね。
当時としては時代の最先端を行った形式だったのですが、今となっては時代を表す形式となっており、懐かしさを漂わせてしまいますね。
まぁマルチウインドウは懐かしさの方が先走ってしまいましたが、本作に関してはそれなりには効果的に機能していたのでしょう。
だからその点は問題ないのですが、むしろ他の部分なんですよね。
特に細かいシステム周りは最悪で、それが本作の最大の欠点でした。
全ての文章を読んでもらいたいという社長のこだわりのせいで、メッセージをスキップすることができず、しかもノーウェイト不可でゆっくり表示されるので、プレイしていて相当ストレスが溜まったものです。
そのくせフラグが厳しいので、何度もやり直さざるを得なかったですし。
システムまわりにうるさい人は避けた方が無難かもしれませんね。
2013年にもセーブを制限して、それでユーザーに挑戦した気になっている作品がありましたが、不自由を強いることは製作者の傲慢な押し付けでしかないのですよ。
<評価>
圧倒的なまでの強烈な個性と、最悪なシステム。
評価の分かれる要素ばかりです。
大傑作にもなりうるし、反対に糞ゲーと感じる人もいるでしょう。
私のようにギャップを楽しみたいって人には十分名作どころか、ある意味最高の作品であり、バイブルのような存在でもあります。
リアルタイムで経験した方がインパクトが大きいのは確かなのですが、こういうジャンルはゼロ年代以降に激減しますからね。
私と同じような好みを持っているとか、思考をするのであれば、本作は、ぜひともやってもらいたいですね。
ランク:AA-(傑作)
<ノーウェイトへの改造方法>
本作のメッセージスピードは遅いので、ノーウェイトで遊べるよう改造した方が良いと思います。
方法は次の通りです。
1.HDにmania.exeをコピー。
2.「バイナリエディタ」を用意。
3.コピーしたmania.exeを「バイナリエディタ」に読み込ませる。
4.一番左にある数列から0001-00C0と表示されている行を探す。
(エディタによっては『-』等が表示されず、000100C0となる事もある)
5.『+3』と書かれている列に74とあるのを確認する。
6.その「74」を「EB」に変更する。
7.mania.exeを上書きする。
Last Updated on 2024-12-07 by katan
コメント
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りびどーさんは老舗ですね。
「なるちゃん」がヒットして仙台にちびっこビルがたったとか。
操作性がイマイチであまり好きではないのですが。(ガールフレンド)
バンド物はやってみたかったなぁ…
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ちびっこビルという名前も今となっては懐かしいですね。
自社ビルが持てたって、高らかに宣言してましたね。
操作性が最悪なのは同意権ですよ。
改造してノーウェイトでやってましたし。
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こういうのって前代未聞でしょうね
いまだとひろいんが非処女ってだけでも大炎上するので昔のえろげおたは心が広かったのかな
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昔のエロゲオタが心が広かったというよりも、今よりも幅広い層がエロゲに手を出していた、ユーザー層が今よりも幅広かったというところだと思いますね