『ガンナイトガール』は2012年にWIN用として、CandySoftから発売されました。
演出等は良かったんですけどね。
<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
あらすじ・・・2034年、日本。
海の向こう側では、今もどこかで戦争が起こってる。
そういう世界情勢を、なんとなくは把握していたけれど。
どこかで響く銃声は、あまりにも遠い。
なんてことない田舎町に住む俺にとっては、そのはずだった。
でも、とある事情で俺たちの通う学園は無期限の休校となってしまい、校舎は陸上自衛軍に接収されることになってしまって。
そしてやってきた、陸上自衛軍 女子工科学校の学生達。
部隊名:第0教育隊第2区隊。所属隊員はすべて女性。
物珍しさから少し興味はわいたけど、物騒なことは嫌いだった。
だから絶対に関わるつもりは無かったのに、なぜかその0教2区隊ってやつに組み込まれることになって……。
これは平凡に過ぎるはずだった毎日が、少しずつ変わっていく物語。
――いずれ戦地に赴くあの人に、俺はなにをしてあげられるだろう。
<感想>
戦争を扱った、比較的硬派な作品になります。
学園萌えゲーが増えているエロゲ市場においては、こういう路線自体が減っていますので、ある意味、存在するだけでありがたいのであり、それが本作の魅力でもあるのでしょう。
そのため、この手のジャンルが好きであれば、楽しめる可能性はあるのですが、少し気になる点もありまして。
本作は細かい部分の作り込みがわりと大雑把なので、設定とかで細かい部分まで気になる人ほど、おそらく楽しめないと思います。
私は、あまり設定の細かい部分は気にならない方なので、その点はまだ大丈夫だったのですが、問題は主人公ですね。
主人公の言動はゲームにおいて最も長く触れる部分ですし、戦争モノのように規模が大きく、焦点がぼやけそうになる作品ほど、主人公が一本しっかりした言動を行うことで、ストーリーという太い筋ができあがり、全体にまとまりも出てくるのだと思います。
本作は、その主人公の言動が一番問題でして。
端的にいうと、ダメな主人公であり、これは読んでいて不快に感じる人も、それなりに出てくることでしょう。
世界観と主人公がマッチしていないようで、どうにも落ち着かない作品でした。
<評価>
総合では凡作でしょうか。
題材自体が珍しくなってきているので、このジャンルであれば何でも楽しめる、あまり深いことは気にしないというのであれば、演出等部分的に良いところもありますので、楽しめる可能性はあります。
他方で、硬派な内容及び格好良い主人公を求めるのならば、あまりおすすめできない作品だと思いますね。
ランク:D-(凡作)
Last Updated on 2024-12-02 by katan