幻想水滸伝

1995

『幻想水滸伝』は1995年にPS用として、コナミから発売されました。

個人的な感覚で言うと、PS初の名作RPGってことになるでしょうか。

<感想>

発売して間もない頃のPSはRPGに弱く、それで購入を躊躇している人も周りには結構いました。
当時はRPGが大人気で、RPGが揃ってないとハードを買おうって気にならない人も多かったですから。

また、本体を購入しても何が面白いか分からずにいる人もいました。
そんな人たちに『幻想水滸伝』はうってつけでしたね。
PSにだって面白いRPGはあるよって、これをよく貸しましたから。
自分自身よりも、むしろ友人らの方がはまった気がします。
周りの人間にPSを普及させるのに成功したって点で、結構思い入れがあったりしますね。

さて、ゲームの中身に目を向けると、最大の魅力はやっぱりそのシステムにあるのでしょう。

味方は総勢108人。これを集める必要があります。
別に全員でなくてもクリアするのには構わないのですが、どれだけ集まったかで本拠地が大きくなっていったので、つい集めたくなるのです。
この本拠地システムは、見た目でも楽しめたので非常に良かったです。

戦闘は比較的オーソドックスだったけど、仲間が一杯いますからね。
いろんな人を試す事が出来ました。
こう書くと、パーティ間のレベル格差が広がって、使える奴と使えない奴がハッキリ出そうだけど、そこは配慮がされてました。
レベルの低いキャラは戦闘に出して勝つと大量に経験地が入るので、一気に幾つもレベルアップしましたから。
まぁどのキャラもすぐに同じようなレベルに達するので、若干育て甲斐がない気がしますけどね。

また通常の戦闘の他にも大人数の戦争モードもあって、これがまたちょうど良いアクセントにもなってましたね。

ストーリーというか世界観は、題名でも分かるように中華風です。
まだ中世ヨーロッパ風のRPGが多かった頃なので、比較的新鮮でしたね。
なお、小説の水滸伝とは何も関係がないです。

このゲーム、実はCDの中を覗いてみたら38Mしかなかったんですよ。
ぶっちゃけ、SFCでも容量的には何ら問題ないような。

そういうゲームなので、グラフィック面とかはSFCでもできそうなレベルです。
とはいえ、本拠地が大きくなっていく様子などは、見ていて楽しかったですね。
95年という時代を考えれば、これでも満足できるレベルではないでしょうか。

個人的に世間と評価が分かれそうなのはキャラでしょうか。
一部キャラが腐女子に人気だそうですが・・・
このゲーム、味方だけで108人いますよね。
それでいてボリュームは通常のRPGと同程度ほどしかないわけでして。
確かに、数字の上ではボリュームは少なくありません。
しかし、このボリュームでキャラ全員分を掘り下げるのは無理があります。
それでも長い間このゲームだけって人なら覚え切れるでしょうが、私はクリア時に至ってもほとんどのキャラの名前を覚えていませんでした。
キャラの掘り下げの弱さが一番の弱点な気がしますね。

<評価>

かように欠点も幾つかあるのですが、それでもRPGはやっぱり戦闘と育成だよって人には、きっと満足できる作品であり、同時に初期のPSを影で支えた作品だったと思いますね。

ランク:A-(名作)


幻想水滸伝

Last Updated on 2024-10-29 by katan

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