外道教師

1996

『外道教師』は1996年にPC98用として、ミスティから発売されました。

漁ってみると、いろいろ分かる作品なのかも・・・

<概要>

内容はタイトルそのものというのか、主人公は教師であり、生徒の弱みを握って次々に手を出していくという、典型的な陵辱ものになります。

ストーリーは良くも悪くもそれだけであり、エロは終盤に多いのですが、一応は抜きゲーになるのでしょうか。

<ゲームデザイン>

コマンド選択式との中間っぽい部分もありますが、一応はノベル系のADVになるのでしょう。
画面右側に大きめに設けられたテキスト欄が特徴的でもありますね。

本作の期間は1週間です。
1日あたり3回移動することができ、プレイヤーは校内の移動先を選択します。
移動先にキャラがいれば会話になりますが、大抵は読み進めるだけ。
たまに選択肢が出るって感じです。
まぁ、この頃はわりと見かけたタイプと言えるでしょうね。

ただ、同時期の他社作品が期間の長期化を図る傾向があったのに対し、1週間に集中させた本作は、どちらかと言えば短期決戦の少数派に属するのでしょう。

長期・短期のどちらが良いと優劣があるわけでもなく、作品の目的に合わせて作れば十分面白くなります。
本作も期間を絞ることでイベントを濃密にすれば、おそらく楽しめたのでしょうが・・・、
何だこれ?
発売時にして既に、5年以上は前の作品かと思うような作りだったわけで・・・

まず、とにかく人に会えません。
誰とも会わずに一日が終わってしまうことも。
セーブ&ロードを繰り返せば(セーブも1箇所だけ)、とりあえず人には会えます。
でも期間が短いわりに、結構キャラの数が多いのですよ。
なので、いろんなキャラと挨拶して終わりみたいな、普通にプレイしているとそうなってしまう作品でもありました。
PC98末期とは思えない作品で、もう少し何とかしようよとか思ってしまいます。

ただ、面白いのはここからでして。これ難しいだろうな~と製作者自身感じたのでしょうか。
ディスク内に、ヒントが用意されているのです。
しかもゲームシナリオが普通のテキスト形式になっているので、抜き出してみれば読めてしまうわけでして。
ヒントとテキストを合わせて推理していけば、何とか攻略できてしまうのですよ。
これはゲームの内外を通じて推理させるゲームなんだと考えるならば、それはそれで楽しめるように思います。
ヒントとかせっかくあるのだから、それをゲーム内に上手く織り込んであれば、『脅迫』みたいな感じで話題性も増したでしょうに。
ちょっとした違いで雲泥の差になるだけに、勿体無く思えてしまいます。

<ストーリー>

上記のようにストーリーはあってないようなものですが、展開・テキストは中々に外道。
犯された女の子に対し、俺の精子で洗い流してやるとかってノリですから。
他にも孕ませる展開もあるとか聞いたのだけれど、当時はその手の属性がなかったのでよく覚えていません。
いつか機会をみてやり直したいものです。
キャラ的には、陸上部の子が某セーラー服戦士の青い子に似ていて好きでした。

<評価>

グラフィックとかも全体的に良くないし、作品としてはほとんどの点で水準に満たない凡作なのでしょう。
ただし、属性が合えば楽しめる可能性はあります。

今回は作品の内容よりも、ディスクの中身に注目したいわけでして。
本作に限らず90年代のゲームは、ディスクの中を見ると面白い物も結構あったんですよね。
それはアダルトゲームに限らないわけで、例えばPSとかゲーム機のCDをPCに入れると、壁紙とかいろいろ用意してくれていたのです。
だから昔は、とりあえず一度はPCに入れて中を見ていましたね。
プロテクトだのダミーだのが強化されるに従い、今はそういう楽しみは減ってしまったので残念に思ってしまいます。

ランク:D-(凡作)


外道教師

Last Updated on 2024-11-21 by katan

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