フロントミッションフィフス スカーズオブザウォー

2005

『FRONT MISSION5~Scars of the War~』(フロントミッションフィフス スカーズオブザウォー)は、2005年にPS2用としてスクウェア・エニックスから発売されました。

シリーズ5作目であり、PS2用になったことでグラフィックも進化しました。
また、ツンデレヒロインの印象が強い作品でしたね。

<概要>

ゲームジャンルはSRPGになります。

あらすじ・・・
2070年、第一次ハフマン紛争により、少年ウォルターは傷を負い、O.C.U.とU.S.N.の国境が引かれ、友人とも離ればなれとなってしまう。
U.S.N.軍の兵士となったウォルターは第二次ハフマン紛争への参戦、特殊部隊への入隊などを経て、様々な戦いに身を投じていく。戦場での出会いと別れ。彼が見た戦争の真実とは?

<感想>

シリーズ5作目になります。
もっとも、シリーズ間は直接にはつながっていないので、本作からプレイし始めても問題はないでしょう。

フロントミッションシリーズも、根強いファンがいるかと思います。
私は特にファンではなかったのですが、PS2でどれだけ進化したかと期待し、プレイした作品でした。

実際にプレイしてみて思ったのは、何とも不思議な作品だったなと。
というのも、個々の部分では好きなところが多いのです。

例えば、ストーリーは主人公の半生を扱ったもので、そういうのってゲームでは少ないですからね。
それだけでも高く評価できるでしょう。

キャラは最大級のツンデレヒロインがいまして、ツンデレキャラはいろいろ見てきましたが、ここまでのものはそうはいないでしょう。
その点も好みでした。

グラフィックもスクエニだけあって綺麗でした。
何だかんだでCGムービーは大好きな人間なんで、久しぶりにスクエニの本領を感じ取ることが出来た気がします。

ゲームもやりこみ要素もあるし、良く出来てたでしょう。
こうしてみると、穴らしき穴がないんですよね。
完成度はかなり高いと思います。
2005年を代表する作品の1つと言って良いでしょうね。

ただ、なぜかイマイチはまりきれなかったです。
何か盛り上がらんというか、淡々としているというか…
システム的にもストーリー的にも、次はどうなるんだろどうしても続けたいなってのが弱いのです。

つまり、設定は良いのだけれど、肝心のストーリーが薄いから物足りなく、ストーリーがそうだから綺麗なムービーにされても楽しみきれない、そういったところでしょうね。

ゲーム部分は、不確定性が強いのが性に合わないのと、あとは事前準備が多いわりにはそれが面白さに反映されず、労力に見合ったものがなかったので、それが楽しみきれなかった理由というところでしょうか。
ここはまぁ、私の好みの問題なだけかもしれませんけどね。
私は、SRPGに関しては、詰め将棋のように計算しつくせるタイプの方が好きなので、本作のようなタイプとは相性が悪い方なんだと思います。
だから私のように初代FEこそ至高とか思っちゃう人にはどうかと思いますが、そうでない人ならもっと楽しめる気もしますね。

<評価>

いろいろ物足りない部分もありましたが、全体としては高品質な作品だったと思いますので、総合では良作とします。

ぶっちゃけゲームを自分でプレイしているより、リンのツンデレに至る変遷を動画で見てるのが一番楽しかったり。
まぁ、このシリーズが私とあまり相性が良くないだけで、基本的な完成度は凄く高いですからね。
SRPGでここまでグラフィックが良いのも珍しいですし、シリーズの中では1番楽しめました。
なのでFMシリーズの好きな人なら買いでしょうし、他にも属性の合う人、具体的にはムービーが好きな人や、ツンデレ好き(或いは罵られたいMな方)には、オススメな作品なのではないでしょうか。

ランク:B(良作)


フロントミッション5

Last Updated on 2024-05-21 by katan

コメント

  1. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    今の国内のシミュレーションゲームのタイトルを見渡す限り、フロントミッションみたいに3Dで作りこんだゲームは貴重ですよね。シームレスに移行する戦闘シーンなんかを筆頭に、細かい部分で技術的に関心させられるゲームでもありました。最新作があんなのになっちゃったのが残念です。

  2. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    はじめまして、コメントありがとうございます。
    SLGは他のジャンルよりグラフィックは重要でないかもしれませんが、S・RPGとかはRPG並のグラフィックも望みたくなるんですよね。なのにそういうゲームが中々ないわけで、だからこそ余計にもFMみたいな3Dのゲームは貴重に思えてきますよね。
    おっしゃるように技術的に感心する部分も多く、やっぱりスクエニすげぇなぁ~って素直に思えた作品でした。
    最新作はアクション系ということで私は最初からスルーだったのですが、どうやらかなり不評のようですね。
    アクション系は他社も一杯作ってますし名作も多いので、そこにあえてFMをぶつける必要もないでしょうに。
    個人的にはまたS・RPGで作ってもらい、このジャンルの技術的な底上げを図ってもらいたいものです。

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