『円交少女 ~陸上部ゆっきーの場合~』は2015年にWIN用として、Frillから発売されました。
スポーツ少女がエロに染まっていくのは良いものですね。
<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
あらすじ・・・
「ゆっきー、いま暇なんだよね?
お願いだよ、わたしのこと助けてくれない…?」
陸上部のホープであった悠希は、怪我により、全国大会への出場を断たれてしまう。
気晴らしにと遊びに来た渋谷で、中学時代の友人、「真子」に再会する。
真子は、援交でお金を稼いで生活しているという。
ホストの売り掛けを返済するために、悠希は一緒に援交して欲しいとお願いされるのだが…?
<感想>
2013年に発売された『聖娼女』は、エロくて面白くもあったけれど、課題も残された作品であり、そこがクリアされれば大きく化けるかなということで、ずっと新作を待っていました。
その『聖娼女』の制作陣による新作が本作であり、待ちに待った作品でもありました。
なお、『聖娼女』はフルプライス作品だったのですが、本作は2000円台の低価格商品になっており、ボリュームも価格相当の規模に減少しています。
しかも選択肢や分岐などは一切なく、完全に一本道の読むだけの作品になっていました。
ボリュームが少ないといっても、価格相当分はありますし、メインヒロイン一人分だと考えれば問題はないのでしょう。
また、完全一本道も、その手の作品が増えていることもあり、気にしない人も多いかと思います。
ただ、数時間の少ないボリュームで完全一本道の組み合わせとなると、結構味気ないものでもありまして。
全く気にしない人なら大丈夫なのですが、僅かでも良いからゲームらしさが欲しいと思ってしまう人だと、ちょっと物足りなさを感じてしまうかもしれません。
この点は、未プレイの人は事前に把握しておいた方が良いでしょう。
ストーリーに関しては、スポーツ少女だった「ゆっきー」が援交にはまり、次第にエロエロになっていくというもので、特にマニアックな要素もなく、良く言えば万人受けする、悪く言えば無難でしかない内容なのかなと。
とは言え、無難な出来だな~とは思いつつも、スポーツ少女は独特の健康的なエロさがありますので、個人的には満足できた感じです。
『聖娼女』でも上条翼がメインヒロインの次に好きだったくらいなので、私はこの手のキャラが基本的にかなり好きなようです。
したがって、個人的にはツボのど真ん中として楽しめたものの、ゆっきーのエロにどれだけはまれたかで印象が変わる作品ですし、スポーツ少女が好きなら買い、そうでなければスルーした方が賢明かと思います。
ここまでは概ね事前の予想通りでもありました。
問題はバルーンウィンドウですね。
これはキャラのセリフが吹き出しのように表示されるシステムであり、『聖娼女』で導入されました。
私は画面下部のテキスト欄というのが、もう時代遅れと考えますので、吹き出しなどでテキスト表示が個別になされる作品には好意的です。
しかし、『聖娼女』でのバルーンウィンドウは、キャラに合わせて吹き出しが表示されるのではなく、
絵の合間に画面右から順に表示されるだけのシステムでした。
これじゃかえって読みにくいだけですし、同様の構造を取り入れた他社の作品どころか、デジコミ風の同人以下でしかありません。
そこが『聖娼女』の大きな課題であり、個人的にはその解決を次作に期待していたわけですね。
ところが、本作もまた単純に右から表示するだけでして。
何の進歩もないよなと、この部分はガッカリでした。
<評価>
事前に期待した部分は残念な結果に終わってしまったものの、基本的には無難にエロい作品ですからね。
それなりには楽しめたのかなと。
そのため、総合でも佳作とします。
主人公の設定を見て惹かれるものがあるならば、相応の満足は得られる作品だと思いますし、フルプライス作品の多いブランドの低価格路線ということで、Frill作品未経験の人には入門作としてもいけると思いますね。
ランク:C-(佳作)
Last Updated on 2024-09-21 by katan
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