大迷宮&大迷惑 -GREAT EDGES IN THE ABYSS-

2016

『大迷宮&大迷惑 -GREAT EDGES IN THE ABYSS-』は、2016年にWIN用として、ライアーソフトから発売されました。

希作品の入門作に相応しい作品でしたね。

<概要>

ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

商品紹介・・・
それは、ここではないどこか。いまではないいつか。まだ若々しく荒々しい世界の一角。
大陸北西地域、“溜息の沙漠”を越えて、“闇霧大森林”と“血みどろ首洗い川”の狭間に僅かばかり広がる“ケンダリア平地”が尽きて“鉄拳山脈”へと続く山裾地帯にその迷宮は入口を開けていた

Liar-Soft(raiLsoft)の人気作 『信天翁航海録』の希&こめ コンビ復活!
大海原から舞台を移すのは前人未到の大迷宮! ?
一人の若き侍と三人の麗しき?美女が挑むのは、スフィンクスとドラゴンに、あと蛸とか、てんこもりのモンスターと、危険な謎とが冒険者を待ち受ける“深淵の地下迷宮(ルビ:ジ・アビス)”
冒険者たちが繰り広げる、笑いと涙とエロスにちょっぴりシリアスな日常を描いたスチャラカ冒険奇譚。

<感想>

地の分の多さに加え、文学風の文体であることから、エロゲテキストの中でも異彩を放ち、好き嫌いは分かれるだろうなとは思いつつも、はまる人ははまり、根強いファンもいるのが、シナリオライターである希さんの作品になります。
その魅力が存分に発揮された作品となると、また他の作品を挙げたくなるのですが、プレイしていて単純に楽しかったなと思うのは、個人的には『信天翁航海録』だったりします。

本作は、『信天翁航海録』と似たような路線であり、読んでいて単純に楽しいと思える作品でした。
また、希さんの作品は、上記のような特徴のため、テキストに非常に癖があり、それで人を選ぶ傾向があったのですが、本作は過去作と比べても癖が少なく読みやすくなっています。
そのため、そのテキストに魅了されたファンにうけるかは微妙なところもありますが、逆に本作は幅広い人に楽しんでもらえると思うわけで、希さんの作品の入門作としても良いかもしれません。

さて、本作は、どこか変な連中が、ダンジョンに潜るという内容であり、上記の通り読んでいて楽しい作品になっています。
その意味での面白さは、過去作同様と言えるのでしょう。
ただ、プレイしていて気になることもありまして。
本作では、ゲームブックやTRPGに詳しい人の方が、にやりとできるような場面がいくつもあります。
ゲームブックやTRPGを意識させる内容であるのなら、本作は小説ではなくゲームなのですから、それこそゲームブックのような分岐を、もっと随所に入れて欲しかったと思います。
しかも本作はダンジョンを探索する作品なわけですから、ダンジョン内部を表示して、移動式ADVにした方が良かったとも思いますし。
結論から言うと、ゲームデザイン次第では、もっと面白くなる可能性はいくらでもあったと思うのです。
ライアーソフトは、過去の作品とかでは、わりとゲームデザインも考えた作品があったのですが、この作品ではそれがなかったのが残念でした。

<評価>

総合では佳作としておきます。

もっとも、これは、ゲーム全体として考えた場合に、主にゲームデザイン部分で納得いかなかったという結果ですからね。
したがって、テキストの楽しさだけでいうならば、良作相当の作品だと思いますから、その点を重視する人であれば、楽しめる確率は高くなるように思いますね。

ランク:C(佳作)


駿河屋

Last Updated on 2024-09-08 by katan

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