遥かに仰ぎ、麗しの

2006

『遥かに仰ぎ、麗しの』は2006年にWIN用として、PULLTOPから発売されました。

本作には、本校ルートと分校ルートというのがありまして。
それぞれ異なるライターが担当しているので、そこら辺が良くも悪くも特徴と言えば特徴なのかなと。

<感想>

ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
内容的には恋愛ものですね。
本校ルートは元から期待していなかったのですが、案の定淡々とつまらないテキストで、表面だけって感じで楽しめませんでした。
まぁここは好みの問題もありますし、私にあまり合わないだろうなというのは事前に分かっていたので、ある意味想定の範囲内でもあったんですけどね。

むしろ個人的には、分校ルートのライターさん目当てで購入したのですが、こっちは内容としては普通に楽しめるのかなと。
ただ、文体とこの作品がミスマッチのような気がして、そこに違和感が残ってしまいましたね。

何と言うか、どちらが楽しめたかと聞かれると分校ルートなのだけど、本校ルートは私の合わないだけであり、極めて主観に依存する部分です。
だから合う人であれば楽しめるというのも納得できるのですが、逆に分校ルートは、私にはあったのだけれど、客観的にゲームの設定や絵とテキストの融合性などをみると、どうもひっかかるものがあるわけでして。
つまり、個人の好みで言えば分校ルートとなるのだけれど、一般的にどっちが良いかとなると本校ルートになるのかなとか、まぁどっちでも構わないのかもしれませんが、ふと考えたりも。

それにしても、何と言いますか、現在のアダルトゲームの多くが抱える問題を浮き彫りにした作品でした。
ボリュームを増やせって傾向が続いていたわけですが、ボリュームが増えた反動で中身がないのに無駄に長すぎました。
長ければ良いってものではなく、苦痛と眠気ばかりが増すのでかえってマイナスに感じちゃうのです。

もう1つは、同じくボリュームが増えていった影響で、近年の作品は複数のライターが担当しているケースが多いです。
本作でも本校ルートと分校ルートで分けていますよね。
このルート間による温度差が結構あるために、1本の作品としての纏まりを感じることが出来ませんでした。

まぁ、ここら辺は複数ライターでも統一を図れる所もあるわけで、本作の場合はあくの強いライターを揃えたために生じた結果でもあり、一概には一般論としては言えないかもしれませんけどね。
でも、問題点としてこういうのもあるっていうことですね。

グラフィックも典型的な萌え絵で好きな人は好きなのでしょうが、いまいち他との区別がつかなかったので、可もなく不可もなくってところでしょうか。

<評価>

構造的にもこの時期に流行している作品って感じで、まぁ、うけるのも分からないではないです。
ただ、抱えている問題の方が目立ってしまったので、個人的にはそっちの方が気になってしまった作品でした。
そのため、総合では凡作とします。
何だかんだで恋愛系の作品も好きで一杯やってきたのですが、この年辺りから楽しめないものが増えていったようで、その代表みたいな感じですね。

ランク:D-(凡作)


Last Updated on 2026-02-18 by katan

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