クリスチーヌ

『クリスチーヌ』は1986年にPC-88用として、PSKから発売されました。

過激な展開の見られる裏モードの存在が衝撃的だった作品ですね。

＜概要＞

PSKはパソコンショップ高知の略で、ここは80年代前半に活躍していたアダルトゲームのブランドでした。
80年代前半のアダルトゲームに対して、皆さんはどのような印象をお持ちでしょうか。
中には、炉利(むしろペドか？)の印象が強い方もおられるかもしれません。
その印象があるとしたら、そこにはこのブランドが大きく貢献していたといえるのでしょう。
好きか嫌いかはともかく、当時を語る上で外せないブランドだったわけですね。

そういうわけでPSKと言えば炉利ゲーであり、本作もその流れをくんだADVと言えるでしょう。

＜感想＞

さて、本作のゲームジャンルはコマンド選択式のADVで、ストーリーは石になった彼氏を救うべく、彼女が奮闘するというものになります。

普通逆じゃね？って気がしないでもないですが、そこはまぁ、良しとしましょう。
むしろ今っぽいので、或いは時代を先取りしていたのかもしれませんね。

問題は、そもそもあまり面白くないってことですね。
ストーリーもゲーム性も並かそれ以下でしょう。
グラフィックなんかは、本作発売時には瞬間表示も普通になってきていたのに、本作はいまだに瞬間表示でなく、その都度画面上で描いていて表示が遅かったですしね。
そのため、出来としては、凡作と言われても仕方ないと思えます。

ただ、その一方で、１つだけ面白い試みもあったわけでして。
というのも、本作は最初のロードするか否かの選択場面で、YでもNでもなくHを押すことにより、裏モードに行けたのです。
そこでは専用のCGも用意されて、通常モードより過激な展開が待っていたんですね。

これは良いアイデアだと思いましたね。
これだけで元が取れるってものですよ。
例えば『かまいたちの夜』でいうピンクのしおりの様に、隠しでHな要素があるってのには、ついつい惹かれてしまうものがあると思いませんか？
私は立ち絵の全裸モードがあるゲームなんかも大好きなんですが、せっかくのアダルトゲームなんですからね、それくらいのサービスやお遊びはあっても良いと思うのですよ。