『痴者の夢』は2020年にWIN用として、succulentから発売されました。
一条正宗が非常に良い味を出していましたね。
<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
あらすじ・・・
人は悪行だと思えば続けられない。しかし善行だと錯覚すれば――。
母子家庭で友達のいないぼっち少女・高村のどか。
ある日彼女は、地元でも有名な豪邸に一人で暮らしている三十路の独身男・一条正宗と親しくなる。
今年の夏休みはひとりぼっちはいや。おじさんと過ごしたい!
と思って家に押し掛けると、おじさんは家に泊める代償に、お尻の穴を見せることを要求してくる。
おじさんは、実は超変態のアナルマニアだったのだ!
ののの純潔はどうなる!
無垢(?!)で寂しい女の子が、
アナルセックスされ放題の夏休みアドベンチャーゲーム!!
(と見せかけて三十路のおじさんの方が溺れるおはなしかもしれない)
・かわいそうな女の子やいい歳したおじさんが頑張って幸せになる話が好き
・アナルセックスされちゃう●●大好き
・歳の差恋愛っていいよね!
・周囲に理解されない愛を抱く男女はけなげだと思う
・人間は愚かだが愛しいものだと考えている
という人の期待に応えることができるかもしれないお話です。
<感想>
『とも鳴りの舟』以降、山野詠子さんの作品には注目しています。
本作の設定だけ見ると、これ乙女ゲーなのかと疑問に思ったのですが、いざやってみると、確かにこれは乙女ゲーですね笑
気弱そうな主人公が結構ぐいぐい行くので、少女がおじさんを攻略すると考えれば、確かに乙女ゲーなのだと思います。
まぁ、いずれにせよ、男女の関係を描いた作品なので、男性プレイヤーも女性プレイヤーも、どちらでも楽しめる作品といえるでしょう。
本作は、何といっても、三十路無職のおじさんである、一条正宗というキャラに尽きると思います。
良く言えばいろいろなことに造詣が深いといえ、悪く言えば屁理屈だらけのようにも見えるのですが、そのおじさんの持論を聞いているだけで楽しくなってきます。
本作は、原画が、うさ城まにさんということもあり、ロリっぽい主人公に注目していたはずなのに、いつの間にかおじさんの方が気になってしまうわけでして。
たとえば、ガッキー目当てで「パパとムスメの7日間」を見てたのに、途中から舘ひろしの仕草の方が気になってしまうみたいな感じですね。
声も良い感じで凄くマッチしていましたし、一条正宗は、とても魅力的なキャラに仕上がっています。
ストーリーについても、山野詠子さんの作品らしい内容になっていると思います。
そのため、テーマとか、これまでの作品に共感が持てたファンであれば、本作もまず楽しめるでしょう。
そういう意味では、ファンからは高く評価されやすいと思いますが、私自身は独自性を重視する傾向がありますので、新鮮味が少し欠けるかなという判断になってしまい、少し低めの評価になってしまいます。
<評価>
総合では、『とも鳴りの舟』には及ばないまでも、これまでの山野テイストに魅力的なキャラを加えることができたということで、良作とします。
山野詠子さんのファンも、うさ城まにさんのファンも、どっちも楽しめるでしょう。
次回作にも期待しているので、次回はちょっと方向性を変えてくれると、個人的には嬉しいですね。
ランク:B-(良作)
Last Updated on 2024-11-06 by katan
コメント