『カルタグラ ~ツキ狂イノ病~』は2005年にWIN用として、Innocent Greyから発売されました。
この頃には珍しくなってきていたミステリー作品になりますね。
<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
あらすじ・・・
――それは、妄執と狂気に至る愛。
昭和二十六年二月。終戦から六年が過ぎた日本。
――逗子行きの列車に一人の男の姿があった。
高城秋五、かつて警視庁に籍を置いていた男。
秋五は退職した自分が何故、逗子くんだりにまで向かうことになったのか、膝の上に置いた新聞の見出しを見て、眉を顰めてしまう。
【娼婦連続猟奇バラバラ事件】
日本では類を見ない件の事件を、かつての上司、 有島一磨が担当していたことから、この逗子行きが決まったと言っていい。
「頼まれてくれないか?」
長沙、満州、警視庁でも上司であった、彼の頼 みを断ることは出来ない。
任された仕事は、良家息女の失踪事件………。
――失踪事件のあった上月家で、もう会えない と思っていた恋人、上月由良と全く同じ顔を持つ女性、上月和菜と出会う。
そして消えた姉を 捜し出して欲しいと懇願される。
だが……… 上月夫妻は、秋五へと告げた。
「由良は失踪などしていません。既に亡くなっているのです……」
交錯する虚構と真実。 上野の町を舞台に、今、惨劇の幕が開く――。
<感想>
内容はこの頃には珍しくなったミステリーものになります。
主人公は上野で発生した連続猟奇事件と上月家息女失踪事件という、複雑に交錯するふたつの事件の真相に迫ります。
このゲームの良いところは、見せ方が上手かったところですね。
サウンドも雰囲気に合っていましたし、CGも使い方が良く演出面全般が秀でた作品でした。
また、結構猟奇的なものや狂気めいたことも扱っていますので、それが演出面の良さとあいまって、更に楽しく感じさせてくれるのです。
他方で、ストーリー面は弱かったですね。
ミステリーとしての本筋にしても、狂気ものとしてもどれも中途半端で少し物足りませんでした。
それでもミステリーものの様式美として、主人公がビシッと最後に決めてくれれば、まだ形になるってものです。
しかし、本作の主人公は、あまり役に立っていないわけで、ぶっちゃけ、いらなくね?って感じです。
いっそのこと大活躍の妹を主人公にしてくれた方が、よっぽど締りのある作品になったのではないでしょうか。
こういう作品ですので、いわゆる雰囲気ゲーと呼ばれるタイプになります。
良くも悪くも雰囲気に酔えるかなので、音と絵に魅了されてその気持ちのまま最後までいければ楽しめますが、いったん醒めてしまうと辛いゲームでもありました。
<評価>
個人的には佳作ってところでしょうか。
見せ方などに見所はあるのですが、ストーリー面のマイナスもありますし。
妹が主人公なら良作もありえたでしょうけどね。
良い部分もありましたし、何より本来凄く好きな分野だっただけに、非常に勿体無く感じた作品でした。
Last Updated on 2026-02-09 by katan
![カルタグラ [廉価版]](https://www.suruga-ya.jp/pics/boxart_m/145015764m.jpg)


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