『美少女オーディション アイドルを探せ』は、1993年にPC98用として、サンタ・フェから発売されました。
オーディションの審査員となって、32人の女の子から、いろんなことを聞き出してしまおうという作品でした。
<概要>
本作は、アイドルオーディションシミュレーターとも言えるのでしょうが、ゲームデザイン的にはコマンドを選んで進めていく作品ですので、コマンド選択式ADVと言えるでしょう。
具体的には、プレイヤーはオーディションの審査員となります。
女の子は8人×4ブロックの、合計32人になります。
審査では、女の子たちにいろいろな質問をすることができますので、その反応を見て、審査項目の採点をすることになります。
審査は、1次審査と2次審査からなっており、1次審査では、制服姿とラフな姿で行われます。
他方、2次審査では、下着姿やヌード姿で行われます。
<感想>
昭和時代は、オーディション番組とかもあり、オーディションが盛んでした。
近年は、その当時と比べると目立たなくなってしまいましたが、それでもグループアイドルのオーディションとか、好きな人も結構いると思いますし、倍率も凄いことになっていますよね。
こちらは審査により選ばれた人を見るしかないのですが、中には自分で審査してみたいと思う人もいると思います。
本作はそんな人の願望に応えるための作品であり、審査員となって、女の子たちを審査してしまおうって作品なのです。
審査により、グランプリ、準グランプリ、特別賞が決まり、選ばれた女の子たちは、本選にノミネートされて、次の作品にも出られるということでしたが、結局どうなったのかな・・・?
本作の特徴は、上記の通り、非常に珍しいオーディション作品であること。
それと、32人のヒロインがいることから、多くのヒロインの画像を楽しめるということになるでしょうか。
原画は、複数原画でしたので、キャラごとの絵柄の違いも結構ありました。
通常の作品で絵柄が異なってしまうと違和感を覚えてしまうのですが、こういうオーディション系の作品の場合、絵柄の違いが逆に個性や多様性に見えてくるので、これはありだなと思いました。
実際のオーディションでヌード審査はないので、その辺がアダルトゲームならではと言えるのでしょうが、他方で、エロという観点から考えると、Hシーンとかはなく、ヒロインのヌードのCGが1人につき1枚あるだけなので、ちょっともの足りなく感じてしまいます。
<評価>
オーディション審査員シミュレーターとしては、同系統の作品がほとんどないこともあり、十分楽しめる内容だと思いますし、その珍しさから私も楽しめました。
そのため、総合では佳作と判断します。
もっとも、アダルトゲームとして、エロさを求めてしまうと、もの足りなく感じてしまう作品だったでしょうね。
この作品については、まだ時代が早すぎたのかなと。
96年頃に、アダルトゲームのヘアが解禁されて、その時にヘアヌードをウリにしたオーディション作品は、結構ヒットしていましたからね。
最近は全然見かけなくなってしまいましたが、ユーザーの参加を促し一体感をもちやすいジャンルだと思いますので、またどこかが、こういう作品を仕掛けてくれると良いですね。
ランク:C(佳作)
Last Updated on 2024-09-24 by katan
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