海道

2004

『海道』は2004年にWIN用として、D.O.から発売されました。

一時は御三家(エルフ、アリス、アイデス)に次ぐ勢いのあったディーオー。
結果として、ディーオーの作品で最後にプレイした新作が、この作品になるのでしょうか。

<概要>

ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

あらすじ・・・
この双葉島は、瀬戸内に浮かぶ小さな島、松川大島の隣にある更に小さな島だ。
二つの島は、戦国の時代に功労を立てた松川新九朗が褒美として授かった物で、島の名前もその時に改められたんだとか。
キミが来た島はそんなところ。交通の便も悪く、新しい娯楽もない。
特産品のミカンと、とれたての海産物は美味しいけど、ただそれだけ。
だけど、同年代の仲間はいるよ。
一緒に過ごすだけで楽しい、そんな仲間たち。それさえあれば良いんだって、最近思い始めた。
一緒に学校に行こう。一緒に泳ぎに行こう。
この島と僕らの事を、いっぱい教えてあげたいんだ。

<はじめに>

D.O.は、PC98からWIN初期にかけては、最大手のブランドの一つでした。
御三家(エルフ、アリス、アイデス)に続くのが、シーズウェアなのかD.O.なのか、その辺は時期にもよりますが、そこに名が挙がるくらいに凄いブランドでした。

特に『虜』は、ある意味、アダルトゲームで最も感動し、最も衝撃を受けた作品でもありました。
ちなみに、感動って言っても、泣けたとか、そんなのじゃないですよ。
こんなゲームがあるのかとか、新しい性癖に目覚めるとか、未知への領域が開けたって感じです。
私からすれば、エロゲユーザーで『虜』を知らないなんてのは、人生の半分を捨てているようなものだと思っています。
普段、あまりこういう表現はしないのですが、これについてはわりと本気でそう考えています。

そんなD.O.ですが、97年までは順調だったものの、そこから急激に下降していきましたよね。
D.O.は、広崎さんを手放しちゃダメだったのですよ。
広崎さんがメインで作っていた頃は最大手だったけど、『加奈』とかの田中ロミオ作品で一気に下降していったのは事実です。
いや、私もロミオ作品の中には好きな作品もありますし、名作だと評価した作品もあります。
ただ、客観的事実として、ロミオ作品中心になってから、D.O.は急激に下降していったのは間違いないのです。
keyの麻枝さんとかは、ゼロから始め、ブランドを最大手まで持っていきました。
凄いライター・クリエイターというのは、そういう存在なのだと思います。
ロミオさんは、最大手のブランドからデビューしたのに、ブランドを弱体化させてしまったわけです。
私がロミオさんをクリエイターとして全く評価できないのは、ブランドを大きくさせた実績が全然ないからなんですよね。
好きなライターは誰でもいるかと思いますが、優れたという観点で語るならば、そういう観点は外せないと思います。

いろいろ書きましたが、D.O.時代のロミオ作品は、私個人は好きだったので、全部プレイしました。
ただ、その後のD.O.作品には、興味がなくなりました。
そのため、本作も、実は発売時には知らなかったのです。
たまたまパッケージを見て、なんか良さそうだなと思い、それで手にしたんですよね。

<感想>

田舎の夏を舞台にした、ノスタルジックな雰囲気の漂う、青臭さ満載の青春ストーリー。
簡単にまとめると、そんなところでしょうか。

余談ばかりになりましたが、本作自体は特に悪くはないです。
こういう作品が好きならば、普通に楽しめる出来といえるでしょう。
あとは、それをどう捉えるのか。
落ち目の中で、よくここまで手堅くまとめたとも言えるかもしれません。
しかし、過去の凄かった時期を知っていると、何の特徴もない無難な作品しか出せないということに、どうしても寂しさを感じてしまいます。
作品としては普通に楽しめるけれど、プレイする必要性はなかったということで、総合では凡作とします。

作品の内容とは関係ない話が中心になりましたが、かつて大好きだったD.O.の最後にプレイした作品ということで、ちょっと感傷的になってしまいました。

ランク:D(凡作)


DL版

Last Updated on 2026-02-01 by katan

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