クダンノフォークロア

2019

『クダンノフォークロア』は2019年にWIN用として、SukeraSparoから発売されました。

ミステリー+都市伝説+百合が上手く組み合わさった、バランスの良い作品でしたね。

<概要>

ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

あらすじ・・・
巷説に“クダン”というフォークロア(都市伝説)が広まっていた。
曰く、クダンは西洋の喪服を着た女の姿をし、右手首はなく、素顔を黒いヴェールで隠している。
曰く、クダンを目にしてしまった者の元へ、七日のときを掛け近づき“災いの予言”をするという……。
16歳の少女、九段朔夜は奇縁から料理教室講師である志摩塔子という女性と出逢い――
ふれ合ううちに仄かな想いを募らせていく。
しかし、災厄を予言する“クダン”を塔子が目にしたことで、穏やかだった日常は狂いだしていった。
刻一刻と近づくクダン。朔夜は彼女を守るために奔走し、対抗する手段を得ようとする。
そして己の学校、《九段女子高等学校》にフォークロアを研究する部が在ることを識った。
神秘学研究会の戸を叩き、会の長である春夏冬小兎とともに朔夜は大切な人を守るためフォークロア(未知)に挑む―――。

<感想>

本作は、『ことのはアムリラート』を作ったブランドの新作であり、一般PCゲーになります。

『ことのはアムリラート』の存在により、百合ゲーブランドというイメージの人も多いでしょうし、本作の事前情報から百合ゲーを期待する人も多かったでしょう。
確かに、本作も百合ゲーではあるのですが、実際にプレイしてみると、ミステリー+都市伝説+百合であり、思ったより百合成分はあっさりしていて、逆にミステリー要素が強めな作品になっています。

上記のような構造のため、百合だけを求める人には物足りなく感じるかもしれません。
また、本作には、『ことのはアムリラート』のような、斬新な要素もありません。
そういう意味では、あまり目新しい要素はない作品といえます。

他方で、ミステリー等の各要素が、バランス良く含まれていることから、百合好きだけでなく、幅広い層が楽しめるように思います。
ライターが『FLOWERS』の人なので、『FLOWERS』が楽しめた人ならば、本作もまず楽しめるでしょうね。

主人公は好感の持てるキャラですし、ストーリーもまとまっていますし、グラフィックも構図が工夫されていたりして良くできていますし、ほぼ全ての分野で水準以上の出来といえるでしょう。
その観点からも、幅広い層が楽しめる作品といえますし、基本的に安心して購入できる作品といえるでしょう。

<評価>

総じて、欠点らしき欠点のない、とてもバランスの良い作品だと思います。
ただ、これという強烈な特徴がなく、独自性を重視する私の観点からは、あまり点の伸びにくい作品でもありました。
そのため、総合でも佳作とします。

たくさんノベルゲーをプレイしている人だと、本作は、あまり印象に残りにくいかもしれません。
私はそのように感じた他の作品に対して、もう少し辛く評価する場合も多いです。
ただ、本作は主人公が良かったので、読んでいて気持ち良かったわけでして。
そのため、その分だけ少しプラスになっています。
いずれにしろ、あまりプレイする人を選ばないタイプの作品といえるでしょう。
何より最近はミステリー系の作品が少ないので、個人的には百合ゲーを探している人よりも、ミステリー系の新しい作品を探している人なんかに、本作をプレイしてみてもらいたいように思いますね。

ランク:C(佳作)


駿河屋

Last Updated on 2024-08-09 by katan

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