『Making*Lovers』は2017年にWIN用として、SMEEから発売されました。
SMEEらしい作品であり、今までどおりかそれ以上に会話の楽しい作品でしたね。
<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVになります。
あらすじ・・・
恋愛は、付き合うまでの過程がすべてだ……!!
彼女のいない歴=年齢の俺は、どんなに馬鹿にされても譲れない、そんな恋愛への強いこだわりがあった。
それは運命的な出会いを果たし、何度も偶然顔を合わせて連絡先を交換。
そして休日は一緒に遊びに行って、さらに仲良くなって本格的なデートを……
そんな俺の言う『恋愛』とは、その交際に至るまでの『過程』
そこにこそロマンがなくてはならない。
ナンパやお見合いなんて以ての外、人からの紹介も、他人のお膳立てがある時点で絶対NG!
そう思い続けて今まで生きてきた。
しかしある女子の一言により、俺はその考えを急遽あらためることになる。
‘付き合ってから本気で恋をしてしまう、そんな恋愛だってあると思うの’
‘女だって、みんなが器用に恋が出来るわけじゃないし’
‘強引にでも誘われないと、なかなか踏み出せない人もいる’
付き合うのはきっかけに過ぎない。
大事なのはその後どう彼女と仲を深めていくのか。
俺はそんなかつて経験をしたことのない未踏の地に、この夏、勇気を持って足を踏み入れる――。
<感想>
エロゲのテキストについて、このライターの文章力は凄いだの、やたら持ち上げて神格化する人もいますし、そういう人はゼロ年代前半のユーザーに多かった気もしますが、大抵の場合は個人の好みでしかない場合が多いと思います。
エロゲで絶賛されているのに、一般小説とか多媒体ではサッパリなライターとか、いくらでもいますしね。
だから私は、よほど特徴がある場合を除いては、あまり評価の上ではテキストを重視していません。
とはいえ、もちろん主観的には好きなテキスト、楽しめるテキストってのは当然ありまして。
SMEEの作品の場合、ストーリーそのものは、いつも大したことはないんですよね。
だけど、テキストはいつもとても楽しめるわけでして。
今作も、いつも通りか、それ以上に楽しかったです。
その点では、鉄板と言えるのでしょう。
SMEE作品の特徴として、ゲームデザインを変えてくることが多いというのがあります。
私がこのブランドに注目している理由でもありますね。
本作でも、ディザーサイトとか見ると、なんか凝っているようにも見えるのですが、実際には、今作は普通のノベルゲームですね。
別にストレスになる要素が加わっているわけではないので、マイナス要因になるわけではないのですが、プラス要因になることを期待していただけに、ちょっと残念でした。
本作の特徴としては、他にも、共通部分を減らして、付き合い始めてからの、いわゆる個別ルートを重視したという点が挙げられます。
共通を減らして個別重視というのは、それ自体は大いに賛同したいところではあります。
だから総論ないし一般論としては応援するものの、具体的な本作の出来という観点からは、少々残念だったのかなと思います。
すなわち、共通を減らしたことにより、ヒロインと付き合うまでの過程が、少々強引になってしまうケースが生じてしまったのです。
共通をコンパクトにしつつも、もう少し何とかなったとは思うのですけどね。
その辺は、今後の課題でもあるのでしょう。
それから、共通ルートを減らして、その分だけ個別ルートが濃厚になれば、それはそれでトータルでは問題なかったはずです。
しかし、個別もあっさりめで、ボリュームが極端に増えたわけでもないので、過去作からプレイしている人だと、コスパ面での不満を感じやすいように思います。
キャラデザについては、結構癖があると思いますので、合う合わないも出てくるでしょう。
キャラへの印象が作品の印象につながりやすいジャンルだけに、キャラデザを見て合わない人は、楽しめない可能性は高まります。
ちなみに、個人的には、SMEEの初期の作品は、よくある人気萌え絵の劣化版にしか見えず、あまり良い印象を持っていませんでした。
前作は、あれはあれで私は結構好きではありましたが、なんか微妙に古臭さを感じてしまったわけでして。
本作の場合、まぁ、合う合わないはあるだろうなと思いつつも、個人的には今までで一番好きな感じでしたね。
<評価>
今までのSMEE作品の中で一番好きな絵柄だったのと、いつも以上に楽しいテキストだったということで、ギリギリ良作としておきます。
まぁ、客観的にどうこうというよりも、主観的な印象が作品への印象に直結しやすい作品ですので、購入を悩んでいる人は、体験版をプレイして、それで楽しめればそのまま楽しめる作品だと思いますね。
ランク:B-(良作)
Last Updated on 2024-08-19 by katan




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