愚者ノ教鞭 今しか出来ないことがたくさんあるんだ!

2016

『愚者ノ教鞭 今しか出来ないことがたくさんあるんだ!』は2016年にWIN用として、あかべぇそふとすりぃから発売されました。

簡単に言ってしまうならば、エロゲ版『ぼくらの七日間戦争』ですね。

<概要>

ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

あらすじ・・・「始めようぜ。俺たちの聖戦を!」
あの夏――俺は6人の仲間と戦った。
それが正しいことだったかは今でもわからない。
だけど、俺たちは全力で立ち向かった。
理屈も正論も道理も世の中の考え方なんか関係なく、俺たちなりの信念ってヤツに基づいて。
――これは、無知で無謀な子供が愚者に反逆する物語。
理不尽で不条理なこの世界で、俺たちは掴み取ろうとした。
誰にも縛られない世界を。俺たちが夢見た未来を。
夏の夜を駆け抜けた、6人の仲間たちと一緒に――

<総論>

あかべぇそふとつぅの方で『ぼくの一人戦争』が昨年発売され、名前がなんか似ているなと思っていたところ、今度は中身が似た作品が発売されましたw

それが本作であり、簡単に言ってしまうならば、「ぼくらの七日間戦争」のエロゲ版となるのでしょう。

・・・と書いていて思ったのだけれど、エロゲプレイヤーなら「ぼくらシリーズ」は知っていますよね?
昔は皆読んでいたと思うし、中高生にはオススメの名作だと思うのだけれど、本編が完結してから何年も経つからなぁ・・・
もしかしたら知らない人も、そろそろ出てくるのかなと、ふと疑問に思ったりも。

「ぼくらシリーズ」は中高生にはバイブルにもなりえるのだけれど、読者の方が年をとることにより、段々読むのが辛くなってくるシリーズでもありまして。
それで最後がどうなったのか、分からない人も結構いたかと思います。
まぁ、私自身が、その一人なんですけどね。
そういう作品のエロゲ版というのは、エロゲのプレイヤーが最低でも18歳以上であることからすると、どうしても難しいところがあるのでしょう。
如何せん、ユーザーは「ぼくらシリーズ」が辛くなるような、そんな年齢の人ばかりなわけですからw
したがって詳しくは後述しますが、そこをどうクリアしていくのかが個人的に関心を抱いた部分でした。

ところで、少し余談になってしまいますが、映画の「ぼくらの七日間戦争」は、宮沢りえがヒロイン役で、確か初主演作品でした。
私は特にファンでもなかったのですが、大分後に映画を見たところ、宮沢りえだけが別格に輝いて見えたものでした。
宮沢りえの中学時代最強説というのを聞いたことがありますが、それも何だか納得できてしまいますし、もし自分の中学にああいう子がいたら、ほぼ間違いなく惚れてしまうでしょうね。
それくらい、他の子とは違うオーラがありました。

<グラフィック>

というわけで、本作の感想に戻りますが、まず良かった点としてはグラフィックが挙げられるでしょうか。

本作はミドルプライスの作品ですが、細かな表情変化やカットインの使用など、その規模の作品の中では演出も良かったですし、グラフィックは頑張っていたように思います。

それと、本作のヒロインはJCになります。
エロゲの場合、JCやそれ以下の年齢に相当する子でも、意外と巨乳だったりします。
本作は、年相応のツルペタですし、エロ主目的の作品ではなく、ストーリー目的の作品です。
ストーリ重視でツルペタの炉利キャラが出てくる作品は、絶対数が少ないですからね。
そうした作品を求めているのであれば、本作を楽しめる確率は高まるといえるでしょう。

<感想>

問題は肝心のストーリーなのですが、上記のようにベースは「ぼくらの七日間戦争」になります。

元ネタの方は主人公の男の子らの問題が主になるわけですが、本作はエロゲということもあり、ヒロインらに生じる問題の解決が主になります。
その点で元ネタとは異なる独自性ないしエロゲらしさを出そうとしたのだと、一応は言えるのかもしれません。

ただ、元ネタとの比較では単なるパクリに終わっていないのだけれど、ヒロインらに生じる問題の解決って、それって普段から多数のエロゲがやっていることと、何が違うのかってことなんですよね。
せっかくのJCなのに、内容も他のエロゲと大して変わらないですし。
せっかくキャラたちの年齢を中学生に設定しているのに、やっていることが他のテンプレエロゲと変わらないのであれば、何の意味もないでしょうに。
したがって、本作は設定を十分に活かせなかったように思います。

それから、本作の作品の性質上、男性キャラも多く登場します。
しかしヒロインとの個別ルートという作品構造もあり、男性キャラの掘り下げが弱くなっていたように思います。
その点で、元ネタを大きく下回ってしまっているのかなと。

<評価>

元ネタにはない要素を加えてエロゲらしさを出そうとした結果、出来上がったのは普通のエロゲと変わらないような作品だったと。
もっとも、ミドルプライスの作品の中では演出等も頑張っており、普通には楽しめる作品に仕上がってはいたというところでしょうか。
総じて、良い意味でも悪い意味でも目立つところのない作品ということで、総合でも凡作とします。

とはいえ、ストーリー重視な炉利ゲーというのは、そもそも商業では少ないジャンルといえます。
したがって、当該ジャンルを求める人であるならば、十分楽しめる作品といえるのではないでしょうか。

ランク:D(凡作)


DL版

Last Updated on 2024-09-05 by katan

コメント

タイトルとURLをコピーしました