UP!

1998

『UP!』は1998年にWIN用として、メイビーソフトから発売されました。

90年代後半の、同ブランドを代表する作品になります。

<概要>

ゲームジャンルはノベル系ADVになります。

あらすじ・・・
主人公・和己クンは高校1年生。
新しくできたママのカゲキなスキンシップやクラスメイトのエッチなお誘いに、ドキドキ・タジタジの毎日です。
そんな生活、貴方もしてみませんか?

<総論>

メイビーソフトはPC98時代から今に続くブランドであり、細かく見ると幾つかの時代に分けることができると思います。

その中で、PC98後期からの流れの中で、ブランドとしての一つの到達点となったのが、この作品と言えるのではないでしょうか。

<感想>

こういうブログをやることによって、たまにですが新たに発見できることもあります。
例えば、人気が高いとは思っていなかった作品の記事が、実は結構読まれていたりして、
あれ、これってそんなにファンが多いのかなと思わされることなどですね。
そして、そんな予想外に人気がありそうな作品の一つとして、MBSTRUSEというメイビーソフトの姉妹ブランドから発売された、『歪み』という作品があります。

私は何だかんだでメイビーソフト系の作品が好きでやっていたけれど、それはあくまでも私個人が何となく気に入っているだけであり、作品の客観的な出来が良いとは思っていなかったし、マニアックな方向性でもあることから、一般にファンが多いとは思っていなかったのです。
しかし、どうやらメイビーにはコアなファンもいるようでして。
隠れた『歪み』人気には驚かされたものでした。

さて、本作は、その『歪み』と同じ世界で展開される作品であり、ある意味ではリメイクに近い作品になります。
『歪み』は、非常にダークでインモラルな雰囲気でした。
私はダークな雰囲気が好きなので、それで良かったのですが、この雰囲気はメイビー本家の毛色とは異なるものでもありました。
だから『歪み』のエロさは歓迎するとしても、メイビーの熱烈なファンであればあるほど、いつもと異なる雰囲気に抵抗を感じてしまうこともありえたのでしょう。

そうした中、発売されたのが本作でした。
『歪み』の持つエロさをそのままに、メイビー本家の持つ独特の明るい雰囲気が加わったのです。
そのため、背徳的でインモラルなHシーンが続くにもかかわらず、妙に明るいノリで進行するのです。

ある意味、異次元にでも飛ばされたような価値観のずれた世界観は、人によっては非常識でリアリティに欠ける世界に見えることでしょう。
そういう意味では本作は、必ずしも万人向けとは言えないと思います。
基本的に整合性のとれた優れたストーリーが展開されるとか、そういう作品ではないですからね。

しかしながら、メイビーの持つ独特の魅力に魅了された人にとって、本作はメイビーがこれまで培ってきた良さの全てが凝縮された、メイビーの代表作となりうる作品に見えたことでしょう。
まぁ、これはこれで一つの到達点といえるのかもしれません。

<評価>

主観的な好みだけでいうならば、私はあまり好きなタイプの作品ではありません。
明るいインモラルよりもダークな方が好みでもありますしね。
しかしながら、主観的には好きでありつつも、『歪み』への評価が低いことからも分かるように、インモラルでダークな作品は他所にも幾らでもあるのです。

他方で、メイビー本家の持つ、他にはないような独自の世界観が構築されていることは、好み云々を除いて考えるならば、これは大きな魅力と言えるのでしょう。
そして、その90年代後半のメイビーの特徴が全て凝縮され、一つの集大成ないし到達点となったことは、それはそれで十分に評価されて然るべきなのでしょう。

本作に関しては、自分が楽しめたか否かではなく、客観的に判断しようとした際に、一定の層を十分に満足させ得る作品であると判断した感じですね。

まぁ、多くの人には凡作とか佳作程度にしか見えず、一部の分かる人にだけは最良の作品にもなりえるということで、非常に通好みな作品なんですよね。
だからとりあえず私の好みは別として、好きな人は好きだろうなと思った作品でした。

ランク:B-(良作)


UP!

Last Updated on 2024-12-30 by katan

タイトルとURLをコピーしました