『団地妻の誘惑』は1983年7月にPC88用として、光栄から発売されました。
これはあの光栄が実は~って感じで、古いわりにある意味有名な作品なわけで、いわゆる光栄の黒歴史ってやつですね。
<概要>
ゲームジャンルはSLG+ADVになります。
最近は無双シリーズのようなアクションも多いコーエーですが、その前は様々なSLGを作るブランドでした。
もっとも、その前にはアダルトゲームも作っていたわけでして。
本作はその初期の作品になります。
アダルトゲームの元祖となると他の作品が出てくるのでしょうが、私は『ナイトライフ』はゲームとは思っていませんし、「野球拳」の類はゲームではあるけれど、シンプルすぎますしね。
ビデオゲームとしての実質を伴った作品となると、本作辺りからとなるのでしょう。
<ゲームデザイン>
さて、肝心の中身なのですが、プレイヤーはセールスマンとなり、団地を訪れて避妊具を「実演」販売します。
つまり避妊具を売りつつ、団地妻たちとやっちゃったりするわけですね。
システムは、ADVとSLGの中間的な感じですかね。
育成するという感じではないのでRPGではないのですが、ニュアンス的にはRPGが近いかと思います。
具体的には3D風の画面で主人公を直接動かし、出会ったキャラに対応していくことになります。
OならOPEN、FならFUCKとかコマンドが対応していまして、基本的にはコマンド選択型のゲームになるわけですね。
そしてそのコマンドの結果によって、パラメーターが変動していくわけです。
パラメーターの役割が単に行動制約だけだったならば、ADVと言えるのでしょう。
しかしプレイ感覚としては、会話を楽しむっていうよりも、終始数値が気になる感じです。
数値変動の比重が大きいので、ここでは一応SLGとして扱いますが、いずれにしろ変則的な作品と言えるでしょう。
<感想>
このゲーム、発想は良かったと思うんですけどね。
出すのが早すぎましたね、これは。
何分にも83年の作品なんで、絵がショボすぎます。
これでアダルトものって言われても、全くそそられないでしょう。
しかもせっかく脱がせても、パソリンカットという邪魔が入っちゃいますし。
ルックスと年齢の数値だけで妄想できるぐらいでないと、ちょっと辛いものがあります。
しかも、Hシーンでは相手の快感に合わせて最後はボタン連打ですからね。
まぁ、ネタとしては有名ですが、知名度ほどの内容は伴ってなかったって感じでしょうか。
<評価>
というわけで、本作を貶そうとするならば、貶すこと自体は簡単なのでしょう。
でも、それ以上に83年の時点でこういうのを作ったということに、素直に驚かされます。
そのオリジナリティの高さは賞賛に値しますし、これはこれで良作扱いで良いように思いますね。
近年は無双をはじめ続編やマイナーチェンジ作品が多いのですが、昔は数々の独自性の高いゲームを作っていたわけでして。
そういう他にないものを作ろうという姿勢は、この作品あたりからも良く伝わってくるように思います。
ブランドにとっては黒歴史かもしれないけれど、むしろ今より好感が持てるように思うのですよ。
それにしても、こういう設定って官能小説とかでは定番っぽい気がします。
でも、アダルトゲームではほとんどないわけでして。
基本的システムがそのままだったとしても、可愛いヒロインを用意してリメイクしたら、今でも結構面白いんじゃないかなって思います。
少なくとも私は購入すると思うので、どこかがこういうゲームを作ってくれると嬉しいのですけどね。
ランク:B(良作)
Last Updated on 2026-01-25 by katan


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