『9(ナイン) ザ・ラストリゾート』は1997年にWIN用として、ゲームバンクから発売されました。
オリジナルは96年に英語版としてGT Interactiveから発売されており、本作はその日本語版となります。
<概要>
ゲームジャンルはMYST系ADVになります。
今ではすっかり見かけることがなくなってきたMYST系ADVですが、96年頃にはたくさんのゲームが日本語化されていました。
本作もまた、そんな多くのMYST系ADVの1本と言えるでしょう。
おおまかなストーリーは、奇妙な洋館に招かれて、その洋館の内部を探索するというものでした。
館モノという点から考えれば、『夢見館の物語』とかが好きな人に向いてるかもしれませんね。
いずれにしても、MYST系ADVということで、ストーリー云々は重要ではないでしょう。
本作は、あくまでもグラフィックと世界観とパズルを楽しむ作品なのだと思います。
<感想>
さて、肝心のゲームの中身なのですが、ぶっちゃけ典型的なMYSTクローンって感じの作品なんですよ。
グラフィックは綺麗で独創的だけど、それ単独で名作認定できるほどには特別秀でていたとも思えません。
パズルの難易度はかなり高く、毎回答えが変わるところもあり、複数回プレイにも対応していました。
複数回プレイに対応したMYST系のADVは非常に少数でもありますし、その点は評価されて然るべきでしょう。
そのため当然及第点以上ではあるのですが、逆に理不尽なパズルも若干ありましたし、個々のパズルの出来からすると、必ずしも秀逸とまでは言い切れないのかなと思います。
総じて、どこまでも普通のMYST系なんですね。
普通に遊べるし、楽しむことはできます。
複数回プレイ対応ということで、ボリューム的にも文句なしでしょう。
でも、数年経っても覚えているような、そんな強烈な特徴に乏しいのです。
ここまでなら、佳作と良作の間くらいの印象です。
ただ、本作はパッケージが秀逸でした。
いや、外箱はシンプルなのですが、付属品が良かったのです。
主人公は館に招かれていくわけですが、その招待状が封筒ごと作品に付属していたりして、プレイ前からの雰囲気作りが凄く上手かったです。
ゲームの評価は純粋にゲームの内容だけで判断すべきというなら、付属品の豪華さは対象外になるのでしょう。
でも私は、せっかく高いお金を出してゲームを買ったんだから、パッケージに含まれているもの全体で判断したいとも思うわけでして。
もちろん、作品の内容と直接結びつかないオマケは評価の対象外なのですが、ゲーム内容に直結するものならば、評価の対象に加えて良いと思うのです。
<評価>
初めて『MYST』をプレイしたとき、電源を付けた瞬間にその世界に引き込まれていきました。
本作は、パッケージを開き、1通の招待状を手にしたときに、もう物語は始まっていたのです。
最近は、ゲームでも音楽でもダウンロード版が増えつつあります。
私も最近は良くDL版を利用しますし、DL版にはDL版の良さがあるのも確かです。
しかし反対に、パッケージ物にはパッケージ物の良さがあるわけで、そのことを再認識させてくれる作品でもありましたね。
そういうわけで付属品の良さも加味しまして、総合的には良作で良いかなと思いますね。
ちなみに、この頃のゲームバンクのADVは、どれもパッケージや付属品が豪華だったので、手放す気になれない作品が多いですね。
もし知らない作品を見かけたとしても、買って後悔することはないので、仮に中古屋で見かけたら、見つけ次第買いという感じですね。
ランク:B-(良作)

Last Updated on 2024-08-01 by katan


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