『わんことくらそう』は2006年にWIN用として、ivoryから発売されました。
ケモノ娘ということで、都築真紀さんらしい作品ですね。
<概要>
ゲームジャンルはノベル系ADVです。
あらすじ・・・
一時期熱狂したペットブーム。
特に人気だったのは、高い知能と人によく似た姿を持つ「犬」や「猫」の一部の種類。
だが、時の流れとともにブームも落ち着き、現在は本当に好きな人、人生の伴侶として求めている人たちのみが、それらのペットを飼い、ともに暮らしている。
大学生の主人公が、ある雨の日に見つけたのは、雨に打たれて動こうともしない、まだ幼さの残る野良犬。
首輪もつけておらず、衰弱しきって、今にもその小さな命を失おうとしていた。
そんな「彼女」を見かねて「雨が上がるまで」と部屋に上げたり食事を与えたりと世話をする主人公だが、雨が上がり、弱っていた体が戻ってもその犬は元気を取り戻すことなく、ふさいだり、おびえたりの日々。
主人公は意を決して、その犬の「飼い主」を探すことにする。
<グラフィック>
都築真紀さんは、本作ではシナリオライターなので、原画ではないですけどね。
でも、ケモノ娘が中心の作品となると、やっぱり「らしい」と思うわけでして。
本作は、ペットを擬人化した作品なので、ケモノ娘が全く駄目という人は合わないと思います。
これはほぼ断言できるレベルだと思いますので、合わない人はスルーした方が賢明なのでしょう。
私は特に好きというわけでもないのですが、何だかんだで、これまでにもいろいろやっているよなと思います。
ケモノ娘が出るからというより、ストーリーとか他の部分に惹かれて買ったら、その中に出てきたってパターンの方が多いですけどね。
だから必ずしも属性持ちっていうのでもないですが、本作の「みかん」は可愛かったなと。
パッケージ下段のオレンジの髪の子ですね。
特に両手をグッと突き上げて満面の笑みを浮かべている立ち絵が凄く好きでね、あれを見ているだけで癒されてしまいます。
普段はこの立ち絵が良いとかって褒めることは少ないと思いますし、それだけ印象深かったということですね。
一番満足できた部分でもありますし、グラフィックは全般的に満足です。
<感想>
問題があるとすれば、ストーリーになるのでしょう。
ペットを擬人化したような作品ですので、テーマ次第では深い作品にもなりえたのでしょう。
人そっくりの生物をペットと割り切れるのかとか、いろいろ出てくると思います。
この手の作品に初めて触れるのであれば、考える機会になりえるのでしょう。
しかし、本作はそういう方面を深く掘り下げた作品ではありません。
題材的に奇抜なわけでもなく、新規に掘り下げたわけでもないので、これ以上こちらがどうこう言う性質のものではないかなと。
主人公がわんこと触れ合う萌えゲーとしては、何か微妙に癒されない作品でもあるし、主人公が老成していて成長物語っていうのでもありません。
ドラマがあるのは「みかん」なのだけど、ストーリー自体はノンフィクションにいくらでもあるようなものだし、あっさり展開しているので、本作ならではの描写というプラスアルファもありません。
結局のところ、どの方面からもあっさりした内容であり、一体何がしたかったのかなと思ってしまいます。
よくあるペットの感動話を単に擬人化しただけとも思えるわけで、安易な企画と思えてしまうストーリーには、もやもやっとしたものが残ってしまいました。
まぁ定番とは言え、ネタ的には好きなんでね。
破綻もしていないから一概に駄目とか嫌いとは言えないのだけれど、認められないよなということで「もやもや」って表現になっちゃうのですけど。
<評価>
みかんが可愛かったので、それだけで元は取れたと思うのですが、良くも悪くもあの立ち絵の可愛さが全てといった感もありました。
そのため楽しさのMAXは序盤に来てしまい、以降の満足度は低かったのかなと。
いっそのこと萌えだけに特化していた方が楽しめたかなと思います。
みかんが可愛かっただけに、少し勿体無く感じた作品でした。
ランク:C(佳作)

Last Updated on 2026-02-22 by katan


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